2019年度入試合格体験記 合格者へつづけ!

山田智貴さん 四日市高等学校出身 東京大学文科一類合格

「東大教室」の受講理由を教えてください。

野島先生のブログで「東大教室」の存在を知り、効果的な東大日本史対策になると考え、受講しました。

講座の活用法を教えてください。

テキストが届くと、掲載されているすべての問題に目を通して自分で解答を作り、予習問題については解答解説を熟読しました。その状態で授業に向かい、授業では野島先生のおっしゃっていることをできる限り吸収しようと全力をつくしました。 板書内容以外も基本的にはメモに取りました。そして、授業終了後は、わからなかったことがあれば野島先生に質問し、帰りの電車のなかで軽く授業内容を復習しました。そのあと、まとまった時間の取れるときにできるだけ早く、予習問題・演習問題・板書内容すべてを丁寧に復習し、学んだことを教科書に書き込むようにしていました。東大生スタッフのイベントでは、入試の心構えや進学選択制度など、その時々に応じて知りたい情報を知ることができ、とても役立ちましたし、授業や勉強の合間のよい息抜きになりました。

東大生になった今、取り組みたいことは何ですか?

まだ将来の夢などが定まっていないので、留学やサークル活動、ボランティア活動などさまざまな経験を積み、多様な人と交流することで、自分は何をやりたいのかということをみつけたいです。

東大受験生へメッセージをお願いします。

受験期には、心がくじけて「自分は合格できるんだろうか」と悩むことが何度もあると思います。私も、二次試験の2週間前くらいから毎日不安でいっぱいになり、あきらめそうになりました。それでも最後は、「これまで勉強を積み重ねてきたんだ」という自信に支えられて本番に挑むことができました。きっと、最後のつらい時期に自分を支えてくれるのは、「これまで勉強してきた」という自信だと思います。その自信をつけるために、あとで後悔しないために、勉強できるときにたくさん勉強したほうがよいと思います。そして、その経験は何物にも代えがたい貴重な経験になる思います。長期間にわたって、何か1つのものに全力を費やすという経験はなかなかできるものではありません。受験はつらくても必ず得られるものがあるので、あきらめずに頑張ってください。そして、東大という環境はすばらしい場所です。毎日たくさんの刺激を受け、自分を伸ばすことができます。自分を信じて東大をめざしてください。お待ちしています。

近藤拓未さん 時習館高等学校出身 東京大学文科一類合格

「東大教室」の受講理由を教えてください。

対策が難しい東大日本史を攻略するための明確な指針がほしかったからです。

講座の活用法を教えてください。

授業では、先生のアナロジカルなお話も含めてノートにまとめていました。このお話がけっこう重要で、日本史に関連する楽しい雑談とわりきってしまえばそれでおしまいですが、メモしておくと復習するときに授業での解説がより鮮明に思い出せるようになり、理解も確かなものになるのでおすすめします。テキストに掲載されている過去問集にも大変お世話になりました。とりわけ直近10年ほどの問題に関しては、他の過去問集とは一線を画した詳細な解説があるので大変便利でした。直前期にも、自分のチェックマークが多い問題から取り組もうという方針を立てて効率よく勉強できたのは、このテキストのおかげです。僕が最も有効に活用していたのは、授業後の野島先生および東大生スタッフとの個別相談で、野島先生には日本史のことから浪人生活の悩みまで何でも相談しましたし、先生の前で泣いたこともありました。東大生スタッフのみなさんとのお話は、東大生と会う機会の少ない地方在住者にとって大変貴重で、モチベーションを高めることができました。

東大生になった今、取り組みたいことは何ですか?

東大生であるかどうかを問わず、多くの人々と積極的に関わっていきたいと思っています。そのなかで、自分が熱中できるものを見つけるつもりです。

東大受験生へメッセージをお願いします。

僕は現役のとき、単願で出した文科一類に0.8点差で不合格となりました。文字通り三日三晩泣き続けましたし、「どうしてたった0.8点も取れなかったのか、いっそ消えてしまおうか」などということばかり考えて、人生のどん底でした。救ってくれたのは、野島先生からのメールでした。あのメールのおかげで、僕はもう一度努力できました。それでも浪人生活は過酷なものです。社会からの疎外感にさいなまれるなどして、眠れない日が続くこともザラでした。心の支えは、お世話になった東大生スタッフの言葉で、「2月24日の夜、『やりきった!』と思えれば、それで浪人は成功だ」というものでした。これは真理だと僕は思います。最後に、受験生生活で大切なのは、再起する足腰です。模試で失敗することもあるでしょう。それでも立ち上がってください。僕は浪人のときのセンター試験で英語のマークがずれてしまいました。「終わった」、と思いました。それでも試験を受け続け、合格しました。人生に挫折はつきものです。立ち上がって進めるか、そこが重要です。頑張ってください。

山川綾菜さん 四日市高等学校出身 東京大学文科一類合格

「東大教室」の受講理由を教えてください。

野島先生の映像授業を以前に受講したことがあり、東大日本史の問題を解くのに必要な考え方や知識、分析方法を身につけられると思ったからです。

講座の活用法を教えてください。

テキストの予習問題と演習問題を解き、予習問題については一問一問解答解説を読み込み、演習問題は教科書の該当箇所を確認してからライブ授業に臨みました。講義中は、できるだけその場で少しでも理解できるように、深く考えながら受講しました。復習は記憶が新しいうちに、帰りにノートを見ながら講義を頭のなかで再現し、少し時間がたってからも行いました。テキストに掲載されている過去問は、長期休みに解きました。また、2~3か月間隔で講座が開催されるので、授業中の助言や激励はもちろん、先生にお会いすることでモチベーションが上がって、維持できました。東大生スタッフの方からは、授業後に東大での授業について聞くことができて、センター試験前は数学の演習についてのアドバイスをもらいました。東大生スタッフのトークライブでは、さまざまな経験談を聞いて試験本番の想定ができました。また、自分は他の人をとても気にするところがあって、なかなか勉強に集中できませんでしたが、直前講座で配布された「東大生スタッフ通信」で「自分と東大の間に他の人が入る隙間なんてない。あるのは自分と東大だけ」と書いてあって、スイッチが入りました。

東大生になった今、取り組みたいことは何ですか?

政治・法律について専門的に学びたいのと、せっかくの教養課程なので、自分では普段なかなか学ばない分野に挑戦したいです。国連やアフリカに興味があるので、将来は法整備などに関わってみたいです。

東大受験生へメッセージをお願いします。

私は、自分で調べて考えるということを大切にしてきました。問題を解くときや授業を受けるときによく考えることはもちろんですが、志望校や学部を決めるときも、まわりに流されるのではなく、よくよく考えて自分で決めたことがその後、自分を支えてくれました。また、どの講座を受けるかといったことも同じです。東大受験となると、さまざまな塾からかなりの数の講座が提供されており、勉強法も含めて、そのなかからどれを選ぶかも受験生にとっては大きな決断の一つだと思います。このときに、体験・実験の手間と時間をおしまずに、自分に合うと思えるものを見つけてほしいと思います。大変だと感じるときもあるとは思いますが、東大に行くと決めたときのことを忘れずに、「この受験は通過点で、これを通して成長してやろう」というくらいの気持ちでがんばってください。自分は合格すると信じて、そう信じられるほどの質と量を積み重ねていけば、合格に近づくはずです。

牧野隼也さん 姫路西高等学校出身 東京大学文科一類合格

「東大教室」の受講理由を教えてください。

東大日本史をしっかりと教えてくれると定評のある野島先生を頼りたいと思ったからです。

講座の活用法を教えてください。

漠然と東大日本史の『赤本』を解くのではなく、野島先生が厳選した良質な過去問と先生オリジナルの予想問題を予習して解きました。「東大教室」では、問題をただ無難に解くための解説にとどまらず、他の問題を解くときにも役立つような、独学では到底見えてこなかった、問題に付随する日本史を奥深く理解できることがらを先生から教えてもらうことで、東大日本史対策をより万全にすることができました。さらに、日本史の面白さを実感できるため、自分で日本史を勉強する際のモチベーション向上にもつなげられました。関西出身の私としては、まわりに東大生が滅多にいないため、「東大教室」で現役東大生と接触をもつ機会は本当に貴重で、東大生スタッフに不安なことを相談したり、東大に関して気になることを何でも気軽にうかがえたりできて、情報収集やモチベーション向上になりました。授業後には、野島先生に直接質問する機会が設けられており、東大入試のプロである先生からいただいたお言葉や感じたオーラは、私のなかで非常にプラスに働きました。

東大生になった今、取り組みたいことは何ですか?

大学生のあいだは東大生スタッフになるなどして、私が「東大教室」を含め東大受験で得た経験を東大受験生に還元したいです。将来は防衛省の官僚になって、国家のために日々働く立派な社会人になりたいです。

東大受験生へメッセージをお願いします。

過去5年間、東大文一に誰も合格しなかった地方公立高校出身の私が、高1の終わりから東大文一を目指して本格的に勉強を始めたとき、まわりに同じ境遇の仲間もおらず、東大文一ははるか彼方の存在に思えました。遠回りもし、くじけそうなときもありましたが、自分の頭で常に考えながら日々たゆまぬ努力を積み重ねていくと、東大文一はいつのまにか私の目の前の届くところにありました。東大合格者には中高一貫私立高校からの受験が普通の環境であった人たちが多いですが、私のような境遇の人でも東大合格は夢ではありません。「東大教室」をはじめ、東大受験のための情報・塾はあふれています。それらを効率よく利用するために、特に地方公立高校出身の受験生は常にアンテナをはりめぐらせることが非常に大切です。東大合格は努力だけでどうにでもなるとは思っていません。しかし、東大に合格した人たちはみな、しかるべき努力をしています。それには苦しいこともつきまとうと思いますが、東大受験で得たものは何物にも変えられないですし、東大合格という栄冠を目指して、不断の努力を積み重ねていってほしいと思います。

工藤竜暉さん 海陽中等教育学校出身 東京大学文科一類合格

「東大教室」の受講理由を教えてください。

「最も得点差が大きい」といわれている日本近代史が不安だったからです。

講座の活用法を教えてください。

日本史は比較的得意な科目でした。前近代の分野は、『詳説日本史ガイドブック』や過去問などを用いて学習しました。「最も得点差が大きい」といわれている日本近代史がやや不安であったので、冬期講座で初めて「東大教室」を受講しました。野島先生の授業はエピソードも豊富で、独学ではイメージがつきにくい「歴史の全体像」を把握することができました。また、答案を書く際、“思考の過程”が何よりも大事なんだと改めて認識しました。テキストには1970年代・1980年代の過去問まで掲載されており、オリジナルの解答例もあったので、かなり役立ち、『赤本』の解答と見比べながら利用しました。「近代はこれだけやったからよいだろう」と思えるくらい、直前期に集中的に学習しました。直前講座のテキストに掲載されている予想問題セットも、詳細な採点基準・豊富な解説つきで、東大の採点官がどのような目線で採点しているのかがわかって有意義でした。

東大受験生へメッセージをお願いします。

合格への戦略は十人十色です。どの話も“うのみ”にはしないで、いろいろな人の話を見聞きしつつ、自分の得意・苦手を考慮して戦略を立てましょう。僕は10月初めに経験しましたが、受験期は、不安になったり落ち込んだりする時期が1回はあるのではないかと思います。逃げずに自分と向き合いましょう。また、下を向いて歩かない、笑いを増やす、などちょっとした心がけでも変わってきます。勉強の際は、「友達より進度が遅い…」といったことを気にするのではなく、1冊の参考書やテキストを、自分で納得のいくまで理解しようとする姿勢が大事です。世の中に存在する参考書・授業すべてを買うのは不可能だし、その必要ももちろんありません。だからこそ、数多くあるうちで自分が選んだものを“やり抜く”ことが自信につながるのではないでしょうか。がんばってください!

中村文武さん 桐朋高等学校出身 東京大学文科一類合格

「東大教室」の受講理由を教えてください。

東大生の知人に、東大日本史対策なら野島先生がよいと聞いたからです。

講座の活用法を教えてください。

野島先生は、いわゆる「わかりやすい授業」をする先生ではありません。意図的に誇張や比喩を用い、結論を最後までいわずに、最も印象的かつ鮮烈な方法で、生徒がみずからの手で核心を理解するように仕向けてくれます(もちろん、そのあとで答え合わせはしますが)。板書を写しているだけで一定の知識が身につくというタイプの授業ではなく、主体的な受講姿勢を必要とする授業だと思います。自分の学校では通史の進み方が特殊だったため、春期講座と夏期講座の範囲(古代~近代初期)では「東大教室」が初習となりましたが、それでも通史理解のための最低限の歴史認識は身につけられました。授業前に完璧に予習をして受講するのがベストなのはまちがいないですが、予習が不十分でも、勉強の正しい方法論と歴史の大枠をはじめに正確に理解しておくことは、のちの通史学習の大きな手助けになるので、通史がまだ終わっていない人でもぜひ春期講座から通年受講してほしいです。

東大生になった今、取り組みたいことは何ですか?

世界史の学習がきっかけで、日本人があまり行かず、イメージもつかみにくい北アフリカや中東の街並みを見てみたくなりました。大学在学中にあちこち海外旅行してみたいと思います。

東大受験生へメッセージをお願いします。

持論ですが、受験とは自分を知ることだと思います。膨大な範囲を有する受験勉強において、全分野の対策ををまんべんなくくり返すのは不可能です。自分の学力の現状を正確に把握して、弱点分野をくり返し対策し、習得済みの分野に関しては必要以上にふれない勇気をもつ人が合格するのであり、またそういった人を「頭のいい」人と呼ぶのだと思います。また、いままでの自分の生活をふり返ることも、受験の大切な役割です。これを読んでいるみなさんは、これからの約1年、長い長い禁欲生活を強いられ、そのなかで必ずやり残したことを見つけ、以前の自分が浪費した時間を後悔するはずです(僕自身はもっと読書・映画鑑賞をすればよかったと後悔しました)。その後悔は受験後に、高校時代よりも豊かで充実した大学生活をもたらしてくれると思います。大学受験という人生の一大イベントを機会に、自分自身を徹底的に見つめ直してほしいです。よい受験を!

木村愛恵さん 堀川高等学校出身 東京大学文科一類合格

「東大教室」の受講理由を教えてください。

野島先生や「東大教室」の評判を聞き、日本史の学習にゆきづまりを感じていたこともあって、まず映像授業を受講し、続いてライブ授業を受けたいと思い受講しました。

講座の活用法を教えてください。

指定された予習問題はすべて自分で解答を作成し、疑問点を明確にした状態で授業に臨みました。授業中は、あとで見返したときに授業内容を思い出せる程度にメモをとり、授業に集中しました。また、授業後は、映像授業や過去問研究で出てきた疑問点を野島先生に質問して解消しました。そのあとは授業から少し時間をあけて、もう一度解答を作成し、納得のいく解答が書けるようになるまで何回かやり直しました。その際、野島先生の解答を見て、他の問題でも使えそうな簡潔な表現を覚える一方で、解答を覚え込む勉強に終始してしまわないよう、過去問であれば他の解答なども参考にしながら理解を深め、自分で解答を作るということを重視しました。受講当初は、日本史の勉強が遅れていたこともあり、授業についていくのに必死でしたが、映像授業も活用して復習・予習を繰り返したことで、最後は復習する感覚で授業に臨むことができました。また、東大生スタッフが執筆した「東大生スタッフ通信」や東大生スタッフトークライブからは、東大受験経験者ならではのアドバイスが得られ、とても参考になりました。

東大受験生へメッセージをお願いします。

浪人したぶん、合格した喜びは大きいです。この1年は、ただがむしゃらに勉強していた現役時代の反省から、理解と分析を大切にして勉強してきました。受験が近くなり、やらなければいけないことが増えれば増えるほど、やみくもに年号や歴史用語を頭に入れようとする、野島先生がおっしゃるところの“プラネタリウム型学習”に陥ってしまう受験生が多いのではないでしょうか。時間がなく、“プラネタリウム型学習”に終始してしまいそうになるときにこそ、教科書をじっくり読む、問題をじっくり考えるといった「積極的」な姿勢で勉強をすることで、合格が見えてくると思います。最後に、決して東大受験生のなかで優秀な方には入らなかった私が合格できたのは、成績が伸びなくても、センター試験で失敗しても、1日目の数学ができなくても、最後まであきらめずに試験に臨めたからだと思います。受験生のみなさんも最後まであきらめずに戦ってください。

猪俣大輝さん 灘高等学校出身 東京大学文科一類合格

「東大教室」の受講理由を教えてください。

東大対策に特化した野島先生の日本史を受講したかったからです。

講座の活用法を教えてください。

授業の2週間ほど前に届くテキストに掲載されている授業であつかう問題は、授業までに必ず目を通して、余裕があれば自分で答案を書き、該当分野の教科書の精読も丁寧に行いました。特に社会科目においては、授業前の予習の深度が、授業内容の吸収度に大きく影響すると考えていたからです。また、テキストには40年分の過去問が解答例とともに掲載されており、これらは二次試験直前期に一気にこなしました。この一冊があれば、東大過去問については他の参考書は不要だと思います。授業の休み時間には、現役東大生スタッフのみなさんが大学での話などをしてくださり、勉強へのモチベーションになりました。リラックスして参加できる雰囲気が「東大教室」の魅力だと思います。

東大生になった今、取り組みたいことは何ですか?

将来の明確な進路などは定まっていませんが、まず大学でたくさんのことを学び、世界を見る自分の視点を増やしたいと思います。

東大受験生へメッセージをお願いします。

受験勉強にあたっては、自らの学力を丁寧に分析し、合格するために何が必要かということを常に意識して、計画的に学習を進めることが肝要です。僕は当初から「高2の末までに英・数の基礎を固め、高3の夏まではよく遊びつつ勉強もし、秋以降本腰を入れて受験勉強に取り組む」という計画を立て、その予定通りに充実した1年間を過ごすことができました。例えば、夏の模試で成績が悪かったのは想定内でしたし、そのぶん秋以降にしっかり勉強した結果、好成績を維持できたのもまた予定通りでした。みなさんも自分に合った学習計画を立てて、自信をもって“その道”を歩んでほしいと思います。東大入試は総合力ですから、自分にとって効率のよい点数配分を計画することが大切ですが、僕自身についていえば、苦手科目をなくしたことが大きな勝因だったと思います。

山田惇一さん 水戸第一高等学校出身 東京大学文科一類合格

「東大教室」の受講理由を教えてください。

東大日本史の対策のしかたがわからなかったため、有名な野島先生の講義を受ければ展望が開けるのではないかと期待しました。

講座の活用法を教えてください。

全力で講義用問題を解いて授業に臨み、野島先生の講義をすべて吸収するつもりで聞くことが基本でした。あつかわれる問題は、どれも東大で出題可能性があるテーマに関するものであるだけでなく、各時代の大局的な理解が深められるものでもあるため、野島先生の語る壮大な物語を聞き逃さないことは最重要でした。授業が終わったら、講義の内容をふまえて再度論述の解答を作成しました。こうして、講義の内容を自分なりにそしゃくしてアウトプットすることで、学んだことが定着しやすいと思ったからです。再作成した解答は、学校の先生に添削をお願いしました。また、普段の学習でも、テキストに記載されていた過去40年分の東大の過去問を演習に利用しました。自分で購入した『東大の日本史27ヵ年』の解答と自分の解答を見比べて、それらの共通点・相違点を考えながら演習を重ねることで、初見の問題についても解答に必要な要素がわかるようになりました。

東大生になった今、取り組みたいことは何ですか?

私は海外の大学院への進学を考えているので、学部生のうちに英語の学習に力を入れ、短期留学をすることで進学に備えたいです。

東大受験生へメッセージをお願いします。

受験生のみなさんの多くにとって、受験勉強は決して楽しいものではないと思います。私自身、1年間のうちに、どうしても勉強へのモチベーションが保てなくなって勉強に身が入らなくなってしまうときが何度もありました。志望校を下げてしまおうとさえ思ったこともあります。ですが、合格したいまふり返ると、そういったつらい気持ちもポジティブにとらえられている自分に気づきます。それぐらい、第一志望の大学に合格するということは、私にとってうれしいことでした。受験生のみなさんにも、私と同じ喜びをぜひ味わってほしいです。そのために、いまみなさんができることは、とにかく勉強しつづけることだけです。それ以外にみなさんの努力が報われる可能性を高めることのできる方法はないのです。歯を食いしばって勉強して、来年の3月に合格を勝ち取りましょう。そして、合格の喜びをかみしめましょう。

竹村育真さん 嵯峨野高等学校出身 東京大学文科一類合格

「東大教室」の受講理由を教えてください。

独特の形式の東大日本史の問題に、独学で対応できるか不安だったからです。

講座の活用法を教えてください。

高校では近現代を高2のあいだに先に履修していたので、古代・中世・近世をざっくりと先取りしました。その際、「東大教室」のカリキュラムを目安にし、授業に参加する少し前に、先取り学習をある程度仕上げ、「東大教室」の授業で吸収できるものを増やすことを心がけました。授業後は、野島先生から教わった内容を復習し、理解度を向上させて、もう一度その範囲の学習を丁寧に行うことで、より深い理解が得られました。授業を受ける前は、ぼんやりとしか理解できなかった『赤本』等の解説も、授業のあとには確かに理解することができ、自分の言葉で論理を再構築できるようになりました。また、「東大教室」のテキストに付録として掲載されていた40年分の過去問は、直前期に25年分の過去問を解きおえたあとに演習量を確保するのに大変役立ち、解答や解説から新たな知識や表現を蓄えることができたので、直前期の勉強の大きな助けになりました。

東大受験生へメッセージをお願いします。

受験勉強において何よりも大事な力は集中力だ、と自分は考えています。自分では集中しているつもりでも、どこか先の見えない受験生としての生活への不安や、「このままで本当に合格できるのか」という焦りが心のなかから消えず、目の前の課題に本気で立ち向かえていないということが実は結構あるのではないか、と思うのです。自分の現在地を把握して、合格するために自分に足りない部分を自覚し、ある程度焦りや不安を感じながら中長期的な計画を立てるのは悪いことではなく、むしろ合格のために必要なことであるかもしれませんが、一旦計画を立てて机に向かったならば、その1日・その1時間・その1分間に全力で集中することが大切だと思います。こなさなくてはならない大量の課題、暗記しなければならない大量の知識を前にひるむこともあるかもしれませんが、目の前の問題に全力で取り組む姿勢をどれだけ維持できるかが合格の決め手になると思って、頑張ってください。

石原威さん 東海高等学校出身 東京大学文科一類合格

「東大教室」の受講理由を教えてください。

他予備校で一度野島先生の映像授業を見て衝撃を受け、ぜひ生の授業を受講してみたいと思ったためです。

講座の活用法を教えてください。

1年のうちで、自分がどの時期にどのくらいの時代までの基礎事項の理解を進めておけばよいか、ということの指標にしていました。そのうえで授業を受けて、自分の理解の誤りを認識したり、想像もしなかったような歴史事項のつながりに衝撃を受けたりと、日本史についての理解を深める機会にしながら、長い受験生活における一種の“清涼剤”としても受講していました。本当に授業が楽しく、よいリフレッシュになっていたと思います。さらに、テキストには、授業であつかう問題以外の過去問に対しても良質な解説や模範解答が付されていて、東大が要求する解答の方向性から脱線することなく、一人で問題演習を進められるものだったので大変助かりました。依存しすぎず、自分で解答作成を行う努力さえおこたらなければ、「東大教室」のテキストをやりこむだけで相当力がつくはずです。また、野島先生が、ときに詩的ともいえる印象的な表現で送ってくださる助言や、東大生スタッフの方たちのお話も、大変参考になりました。本当に、「東大教室」を利用してよかったです。

東大生になった今、取り組みたいことは何ですか?

まだ何も明確なビジョンは描けていないですが、法律を勉強して国の適正な運営の手助けをする立場になれたらいいなと思っています。

東大受験生へメッセージをお願いします。

受験勉強は、どれだけつらくても、結局のところ「自分がよりレベルの高い環境で勉強をするための手段にしかすぎない」ということを忘れてはいけないと思います。東大ともなると、その壁の高さから、多くの人がそれ自体を自己目的化しがちになる、ということはよくあるのかもしれません。しかし一方で、やはり受験それ自体にも、大きな意味はあるのだと思います。それは、自分という人間を知るよい機会になるということです。僕は受験生活のなかで、何度も家族など周囲の人たちに支えてもらったなと強く感じることがあり、それは裏返すと、自分は自分が思っているより弱い人間なのだということへの気づきにもなりました。勝負に臨むとき、人間の本性はあらわになってしまうもののようで、自分が何を独力でできて、何を外部に頼ればよいのかがはっきりと見えてきます。それらを受け入れたうえで、おそい来る未体験の困難を乗り越えていってください。必ず、受験後の人生の糧にもなるはずです。応援しています、頑張れ!

伊藤輝さん 灘高等学校出身 東京大学文科一類合格

「東大教室」の受講理由を教えてください。

東大日本史において最も著名な方だからです。

講座の活用法を教えてください。

「東大教室」は、毎週行われるのではなく、春・夏・秋・冬に開講されるため、自分の学習ペースを長期的な視点で見直し、調整するための遅行値として活用することができます。つまり、「東大教室」の授業を不安なく受講できるということは、自分の学習ペースに問題がないということです。僕は「野島の日本史[東大教室]」をすべて受講したのですが、野島先生のテキストは、授業であつかう内容はいうまでもなく、過去問やその解説も充実していて、授業前・授業・授業後のすべての時期においてフル活用できます。僕も「東大教室」で使用したテキストのなかで不安な部分には付せんで印をつけて、入試本番の直前期まで何度も使用しました。また、授業の合間や昼休みには、東大生スタッフのトークライブやイベントがあるのですが、そのどれもが、東大を身近に感じさせたり、自分の受験生活を見直す契機になったりと、何らかの効果を着実にもたらすものであり、本当に助けになりました。

東大受験生へメッセージをお願いします。

東大受験を終えてまず思うことは、1年間、本当によく勉強したなあということです。実際、努力せずして合格した人はまわりにいませんし、努力は東大合格の必要条件であると実感しています。僕自身、胸をはって頑張ったといえるくらいには努力をした自信があります。みなさんがご存知の通り、東大はオールマイティな学力のある人材を求めており、英・数・国・社(・理)に足を引っ張る科目が1つでもあると、それは致命傷になりかねません。僭越ながら一合格者としてアドバイスをするならば、「とにかく毎日勉強しろ」ということです。そして、「その毎日の勉強の質を常に見直しながら生活を送れ」ということです。月並みな話ではありますが、勉強には量と質が必要です。まわりを見渡しても、勉強をサボってしまった人、また自習室に滞在することを目的としてしまった人は、残念な結果になっているという印象があります。自身には何が欠けていて、それを獲得するには何が必要なのかを見すえて、限界まで努力してください。本当に応援しています。

ISさん 駒場東邦高等学校出身 東京大学文科一類合格

「東大教室」の受講理由を教えてください。

知り合いの東大生に野島先生の日本史は取るべきと推されたからです。

講座の活用法を教えてください。

冬期講座から参加しはじめたのですが、直前期に向かうにあたっての直前期の過ごし方、センター試験・二次試験当日の過ごし方まで、東大生スタッフが実体験にもとづいたアドバイスをくださって、「こうすれば東大に近づけるのか」と安心してアドバイスを受け入れることができました。教科書をみっちり読みこんでいたつもりでも、授業を受けてみると、自分がいかにいい加減に教科書を読んでいたのかを実感することができ、自分の思考のゆがみを補正するよい機会となっていました。テキストは、オリジナル問題はさることながら、圧倒的な過去問の分量の多さに驚かされました。市販の過去問とは一線を画すような鋭い角度からの解説が載っており、過去問を解く楽しさを感じることができるような過去問集となっていました。「論述の基本」は、自分で手を動かし、より効率的に教科書を頭にたたきこむよい教材となっていました。

東大生になった今、取り組みたいことは何ですか?

法学部に進み、外交官となって外国語を用いて世界の舞台で活躍したいです。

東大受験生へメッセージをお願いします。

僕が受験2日前に気づいたことがいくつかあります。まず、大学入試は、受験者の入学適性をはかるものであり、決して知識をひけらかす場ではないのです。つまり、いくら受験者に知識があっても、大学の指示つまり問題文にきちんと答えていなれば、適性はないとみなされてしまうので、問題文を読むことがすべてということです。次に、試験中に誰しもが感じるであろう緊張に対する姿勢ですが、緊張をして焦って問題を解いても、多くの場合は精度が落ちて点数が下がることが多く、裏目に出てしまうので、緊張をしているときほどゆっくり解こうという心をもつべきだと思います。そして、問題が難しいと感じる理由には2通りあると思います。1つめは、問題文の読みまちがいや、最初の部分での計算など初歩の部分でミスを犯しているために最後の部分で複雑になってしまう、2つめは、そもそも難しく、誰も解けない問題であったということです。この2点を意識していると、本番に焦らずにすみます。後者であった場合、合否には関わらないので、ふんぎりをつけることが重要だと思います。

INさん 田園調布雙葉高等学校出身 東京大学文科一類合格

「東大教室」の受講理由を教えてください。

広告で知り、「合格体験記」などを読んで、大学側の最も“模範解答”に近いものを学べそうだと感じたためです。

講座の活用法を教えてください。

テキストの予習問題・演習問題は、できるかぎり自分で解答を作って臨みました。学校が忙しく、時間がないときには、最低限時間をとって考え、何を書くかを箇条書きにしておきました。ライブ授業は大変な長丁場で、特に学校の授業が追いついていない夏までは、予習もままならなかったので、授業中は教科書とテキストと『詳説日本史ガイドブック』をめくるのに忙しく、終わるころには脳が飽和状態でした。秋以降は、近現代が得意だったこともあり、余裕をもって自分の解答の反省をしたり、時代背景に考えを巡らせたりすることができていたように思います。年間を通して、受講した「東大教室」のテキストは、知識がほとんど追いついた冬期・直前期にその真価を発揮しました。夏から文章化を進めていた「論述の基本」、テキストのメモ、『詳説日本史ガイドブック』の知識をすべて合わせることで、各々の時代の特徴をつかむことができ、過去問が格段に考えやすくなりました。知っていることをつめこむのではなく、大胆に社会科学的にまとめてもよいと知り、解答の方針が立ちました。

東大生になった今、取り組みたいことは何ですか?

文一に進学しましたが、法曹や官僚をめざしてまい進というよりは、広く学問を身につけてから徐々に将来のことを考えていきたいと思っています。

東大受験生へメッセージをお願いします。

私は気おくれしやすく慎重な性格だったので、模試で名前が載ろうが合格点を取ろうが、「今の自分に東大に合格する実力があるわけがない」と思い、結局入試本番のときも、自信があったわけではありません。しかし一方で、世間的価値観や偏差値などよりも、自分に合った環境として東大を求めていたので、「行きたい!」という切実な気持ちは受験勉強の原動力になりました。センター試験の数学2Bで大幅なマークミスを犯し、「今までの数学に対する努力は何だったんだろう」と思ったときには相当落ちこみましたが、「アクシデントなど起こって当たり前、ここでしたなら次は大丈夫だろう」とふっきった結果、二次試験ではミスはしたものの、ほとんど緊張せずに試験を受けることができました。それから、受験生が志望校のことばかり考えて過ごすのは当たり前のことかもしれませんが、大学に入ってからは受験勉強はもとより、読書で得た知識などの、いわゆる教養が役に立ちます。学びたいことを受験という枠にとらわれずに、追い求める余裕を常にもっているとよいと思います。

西部花音さん 女子学院高等学校出身 東京大学文科二類合格

「東大教室」の受講理由を教えてください。

東大日本史で有名な野島先生のライブ授業を受けられることを先輩から教えていただいたからです。

講座の活用法を教えてください。

「東大教室」は東大日本史の訓練においてベストな環境でした。授業・解答・解説など、どれをとっても質が高く、時間無制限の予習と十分な復習をおこたらなければ、おのずと実力はついてきました。また、テキストには40年分の過去問がついていて、演習に困ることはありませんでした。授業では、毎回目からうろこが落ちるような発見があって、感動がつきませんでしたし、しかも、とても面白い話ばかりで、ずっと笑っていました。本当に大好きな授業だったので、必ず一番前で受けるようにしていました。こんなに楽しく、かつ質の高いことを学べる授業は他にはないと思います。授業後の個別質問の際には、とても親身になって日本史以外の話も聞いてくださり、的確なアドバイスをいただけました。また、東大生スタッフの方にも大変お世話になりました。話しかけやすくて、勉強法や日ごろの悩み、志望科類の変更など、どんな相談にも真剣に乗っていただいて非常に助かりました。なかには顔を覚えておられて、気にかけて自分から話しかけてくださる東大生スタッフの方もいて、本当にうれしかったです。

東大受験生へメッセージをお願いします。

もちろん受験も大切ですが、一生に一度の高校生活・行事や部活など、高校生らしい経験を思いっきり楽しむことが大切だと思います。私は、高校生活は絶対に犠牲にしないと決めて、オン・オフの切りかえがしっかりできるようにつとめていました。その結果、いざというときに頑張りきれる集中力がついたように感じます。それから、受験勉強中は、野島先生や「東大教室」のスタッフの方々をはじめ、本当にたくさんの方に支えていただいているという意識が常にありました。どんなにやる気が出ないときでも、絶対に合格して感謝を伝えたい人たちのことを考えると、いてもたってもいられないような気持ちになり、モチベーションアップにつながりました。必ず、あなたの合格を待ってる人がいます。思う存分力を借りて、合格したら精一杯の感謝と大好きを伝えましょう!!ご健闘をお祈りしています。

佐々木弘明さん 東大寺学園高等学校出身 東京大学文科二類合格

「東大教室」の受講理由を教えてください。

きっかけは知人の紹介を受けたことですが、それ以上に、野島先生の授業を生で受講できるという貴重な機会を逃すわけにはいかなかったからです。

講座の活用法を教えてください。

授業前にテキストの問題に目を通すことは行ったものの、いちばん重視したのは授業後です。野島先生は大変密度の高い授業を展開されるので、それにともない、得る新情報の量は多くなります。それらをすべて自作の日本史メモに記し、容易に見返せる形式にしました。授業そのものに関しては、非常に充実しており、なおかつ楽しいものでした。しかし、この「東大教室」で最も特筆に値する特徴は、受講者全員が東大生スタッフと話す機会をもてることです。これによって、少なくとも私は、東大入学後の具体的なイメージを作り上げることができました。また、彼ら東大生スタッフがまとめあげた講義ノートも大変有用でした。ありがとうございました。テキストに関して述べると、レイアウトがよく練られていて大変見やすかったです。これはありがたかったです。

東大生になった今、取り組みたいことは何ですか?

現実的かどうかの議論はさしおいて、私の夢は旅館の設立・運営です。東大やその他の場所で得た知識、経験を活用して、人々の心を癒す旅館を作り上げられたら、と望んでいます。

東大受験生へメッセージをお願いします。

まずは、私の浪人生活をふり返りたいと思います。私は当初、勉強に本腰が入らず、好きでもない受験勉強をあと1年しなければならないことに不満ばかりいっていました。しかし、秋の東大模試で壊滅的な成績をとってからは、勉強せざるを得なくなり、また予備校の費用の負担者たる両親に対して申し訳なくなりました。そこから直前期にかけて、比較的実直に勉強をした結果、運よく合格することができました。ここに、みなさんへの助言を記したいと思います。できる限り、夏以前に勉強の習慣を定着させるべきです。とはいっても、その言葉だけで順調にことを進められるのは少数かもしれません。もし、私のように不満の念がこみあげてきた場合には、不満に思うことがらをすべて紙にリストアップしてみるとよいと思います。そうすれば、それらの不満がいかに自分勝手で、親をはじめとする他者への感謝に欠けているかを思い知るでしょう。思い知ったらもうシメたもので、態度をポジティブ方面に改めて、目の前の課題を実直にこなしていけば、東大合格にかなり近づくはずです。がんばれ。

山田洋平さん 福岡高等学校出身 東京大学文科二類合格

「東大教室」の受講理由を教えてください。

評判もよく、他予備校の授業や著書でもお世話になっていた野島先生が担当されていたからです。

講座の活用法を教えてください。

福岡におり、東京・大阪に出ていくことができなかったので、テキストだけ購入し、自分で学習しました。問題に目を通して解答の構想だけ作ったあと、すぐに解答を見て解答・解説のそしゃくと暗記に全力を傾けました。東大生スタッフの方が当日の授業でとった講義ノートを後日「東大教室」事務局から送ってもらうことができたので、当日会場で受講できない自分には大変役に立ちました。テキストは、野島先生を中心とした東大日本史に精通したチームが作ってくださっただけあって、入試本番で大変役に立つ内容になっていました。また、テキストとともに『詳説日本史』『詳説日本史研究』『新日本史』に同時に目を通していくと頭に残りやすかったです。アメーバブログで見られる「学研プライムゼミ 東大生スタッフ公式ブログ」で発信される情報は、自分が東大に入る姿を想像したり、センター試験・東大入試の本番での自分の行動をシミュレーションしたり決定したりするのに役立ちました。

東大受験生へメッセージをお願いします。

日本史に関しては、学研の野島先生についていけばまちがいないと思うので、参考にしてください。最後に、僕の東大合格を大きく助けていただいた野島先生と東大生スタッフのみなさんには、心から感謝を申し上げます。

長嶋一樹さん 栄光学園高等学校出身 東京大学文科二類合格

「東大教室」の受講理由を教えてください。

東大に合格した先輩に、野島先生の日本史を薦められたからです。

講座の活用法を教えてください。

野島先生の授業は、一般的な暗記主体の通史とはまったく違っていて、東大日本史を解くうえで必要な、時代全体の理解に焦点をあてていました。政治だけでなく、経済・社会・文化・外交などさまざまな視点から、そのときどきの課題や、それを生み出した背景、それに対する政策を解説していただき、参考になるのと同時に大変興味深かったです。この解説によって、教科書を読むうえでの目のつけどころもわかるようになってきました。また、テキストも充実していて、特に、各参考書で解答が割れる東大日本史の過去問や、予想問題の解答解説のページは、自習を進めるうえで欠かせないものでした。予想問題に関しては、ここまで東大二次試験に近いものは他の予備校では作ることができないのではないかと思います。

東大生になった今、取り組みたいことは何ですか?

在学中に絶対海外留学に行きたいです。また、将来は金融関係の仕事に就きたいです。

東大受験生へメッセージをお願いします。

せっかくなので、僕の二次試験の経過と感想を書きます。初日の朝は、センター試験の直前とは反対に、不思議と緊張していませんでした。「1年強の勉強の成果を後は発揮するだけ」と覚悟ができていました。最初の国語は、漢文以外はまずまずの出来で、ひとまず安心しました。ですが、30分ほどの昼休憩をはさんだあとの得点源の数学で、大失敗をしてしまいました。第1問で三角形の面積を求める公式を忘れてしまい、30分かけたことに焦り、第2問で条件を1つ把握しわすれて15分を無駄にし、あげくのはてに、解きこんだ参考書にある問題とほぼ同じ問題だった第3問で解法をどわすれしてしまったのです。どうにか冷静になり、第2・3・4問で部分点をかせぐという方針に切りかえ、解答用紙は埋めましたが、試験後は失敗したという記憶が消えず、もう無理だと相当落ちこみました。ですが、2日目の朝、東大駒場キャンパスの正門前で野島先生に「数学は難化してたから、気にしなくてよい」といわれ、また出題されそうな日本史の範囲を告げられたことで、「いまできることを精一杯やろう」と心から思い直すことができ、集中して2日目の科目に取り組めました。日本史・世界史ともに易化していたこともあり、社会を会心の出来で終わらせ、英語もいつも通りこなすことができました。そして、何とか合格することができました。僕が感じたことは、過去問で得意な科目でも、どんなに対策した科目でも、本番で失敗するときもあるということです。ですが、そんなときは、切り替えることが肝心です。全科目本番でうまくいく人は多数派ではないでしょう。また、日ごろから一教科に頼って合格点を越える計画を立てることはおすすめできません。僕は1日目終了後、合格をあきらめかけましたが、模試の結果などで東大合格をあきらめたくなる瞬間がある人もいると思います。しかし、そんなときは、第三者の意見などを素直に聞き入れながら、冷静になり、「合格は決して手の届かないものではない」と確認してみてください。

齊藤祐太郎さん 筑波大学附属高等学校出身 東京大学文科二類合格

「東大教室」の受講理由を教えてください。

予備校の同級生に紹介され、直前講座を二次試験前の仕上げとして受講しました。

講座の活用法を教えてください。

直前講座のみを受講しました。受講する前は二次試験前の仕上げだと思っていましたが、いざ受けてみると、いままでの日本史に関しての誤認が次々とみつかり、新鮮な日本史の見方を知ることができました。もっと早くこの講座の存在を知り受講していたら、東大日本史をより深く理解して解答する力がついていたように思います。また、東大日本史に関する情報をいろいろ知ることができて、とても有意義な機会になりました。配布された問題集(直前講座テキスト)を解くことも、今年(2019年度)の入試で出題されそうなテーマについて理解することができてよかったです。休み時間の東大生スタッフトークライブでは、実際に合格した先輩の受験当日などの体験談を聞くことができたため、本番をイメージできたように思います。そして何より、同じ東大日本史受験者と同じ教室で本番と同様の演習を行う時間が貴重だと思いました。

東大生になった今、取り組みたいことは何ですか?

文武両道をめざし、部活動と勉学両方に精力的に取り組みたいと思います。

東大受験生へメッセージをお願いします。

未来の受験生には、知識のインプットをいい加減にして浪人することになった僕が、優秀な友人を真似して1年間行った知識のインプットの方法をお伝えしたいと思います。まず、問題をルーズリーフに解きます。丸つけをします。まちがった問題について、まちがえた理由が知識のインプット不足であった場合、丸つけの色とはちがう色のペンで目立つようにかつ端的にその単語・熟語を書いておきます。そのルーズリーフをまとめてクリアファイルに入れておきます。毎日、寝る前にそのルーズリーフをみてインプットします。まだ覚えていなかったら、何かしらの印をつけておきます。これをくり返します。どうでしょうか。これは数学以外の全教科で使える方法だと思います。はじめは、友人を真似してはじめた知識のインプット方法でしたが、問題演習と並行してできる点や、インプットすることがらが明確でわかりやすい点、知らなかった単語等を覚えることで成長が実感できる点で、自分に合っていました。ぜひ試してみてください。

YKさん 開成高等学校出身 東京大学文科二類合格

「東大教室」の受講理由を教えてください。

友人に勧められたのがきっかけです。問題への取り組み方の点において、それまで受講していた他予備校の講習内容に少し物足りなさを感じていたのもあり、受講を決めました。

講座の活用法を教えてください。

野島先生の日本史を受講してみて、自分のなかで大きく変わったのは、「問題に対する取り組み方・日本史を学ぶうえでの思考法」の2点でした。友達に勧められて秋に初めて受講したのですが、もっと早くに知っていればと、そのとき後悔したのを覚えています。東大教授が受験生に求めているであろう能力を念頭においた授業が展開されるので、授業に一切の無駄がありません。個人的な意見ですが、予想問題も他予備校のものと比べても、最も実戦的であると思います。授業は板書が基本的に少なめなので、先生が口頭で話すこともしっかりメモを取ることが大切です。自分は、「知識」よりも「問題に取り組む姿勢や歴史の見方」のほうを優先して吸収しようとしました。なぜなら、後者は自分でその力を磨くにしても限界があるからです。そして、知識は『詳説日本史ガイドブック』や他の参考書で補うという方針で勉強を進めました。テキストには、授業で扱う問題の他にも多くの予想問題が載っており、過去問とミックスして取り組んでいました。東大生スタッフのブログも、勉強法などの面でかなり参考にさせていただきました。

東大生になった今、取り組みたいことは何ですか?

将来の展望はまだ決まっていないというのが正直なところです。駒場キャンパスにいるあいだに見つけたいと思っています。

東大受験生へメッセージをお願いします。

大学受験を終えて改めて実感するのは、「単なる勉強」では終わらなかったということです。東大は、どの科目も、安直に知識をつめ込むだけではたちうちできず、はね返されてしまいます。やはり、アカデミックな思考力が要求されているのでしょう。なんとなくではありますが、受験勉強をへて自分のなかで何か変われたように思います。ある事象に対して、主観と客観の区別は十分か、そのうえで自分の考えをしっかり構築できているか。いままで漫然と過ごしてきた1日のなかにどれだけの見落としがあったか、ありありと思い知らされます。それに加えて、悔いの多かった現役時代とは対照的に、妥協なく合格を勝ち取れたことは、純粋に喜びであるとともに、大きな自信になっています。これから受験される方への僕からのアドバイスとしては、第一に受験生活の1日1日の過程を有意義にすることを考えてください。未来の不安にたぶらかされず、目の前のことに集中する。そうしたら自ずと合格を手にできているはずです。みなさんの来春の幸を祈って!

高橋直央さん 水戸第一高等学校出身 東京大学文科三類合格

「東大教室」の受講理由を教えてください。

以前に他予備校で野島先生の東大日本史の解説授業を受けたことがあり、非常にためになると思ったからです。

講座の活用法を教えてください。

授業は、自分の実力の確認などに使い、テキスト付録の過去問は、あいた時間の演習に使いました。野島先生の授業は「東大日本史とは何か」ということを教えてくれる授業で、考えることがいかに重要か、どう考えるべきかということを教えてくれ、過去問を解くのがとても楽しくなりました。東大生スタッフの方によるイベントは、情報収集のために利用していました。僕は地方の予備校で浪人をしていて、あまり情報も得られなかったので、同じような境遇から合格した先輩のお話をうかがえたのは有意義でした。また、大学に入ってからの進学選択制度など、内部の人くらいにしかわからないようなことまで細かく教えていただき、とてもためになりました。「東大教室」は数ヶ月に一回なので、普段の学習のメインにはなりませんが、少ない回数でもさまざまな面で有意義な経験ができたと思っています。

東大生になった今、取り組みたいことは何ですか?

将来の職業などはまだ考えていませんが、東大のリベラルアーツの制度をいかして、自分の興味のおもむくままにいろいろな授業を取ろうと思います。そうしたなかで、何か将来の目標をみつけられたらと思っています。

東大受験生へメッセージをお願いします。

現役時はともかく、浪人中の生活はとてもつらかったです。まわりの友人が大学に進んで新生活を送るなか、自分だけ毎日予備校で受験勉強をするというのは、なんだか取り残されたようで焦りも大きかったです。正直、「進学さえできればよいだろう」などとも思うようになってしまいました。しかし、長い長い1年間を終え、はれて合格したいま、毎日の生活がとても楽しいです。授業やまわりの学生のレベルが高くて大変なことも多いですが、自分にとって非常によい刺激になっています。結果論ですが、浪人して再挑戦してよかったと思います。これを読んでいる浪人生には、あきらめずにぜひ頑張ってほしいです。とはいえ、現役で合格するのが一番です。現役生のみなさんには、背水の陣のつもりで頑張ってほしいです。

山田寛生さん 西大和学園高等学校出身 東京大学文科三類合格

「東大教室」の受講理由を教えてください。

現役のとき、「東大日本史は現代文の要約問題と同様だ」と思っていましたが、入試本番で25点を取ってしまい、どうしていいかわからなくなりました。インターネットでいろいろ調べると「東大教室」が出てきたので受講してみました。

講座の活用法を教えてください。

テキストが送られてくると、授業日までに『詳説日本史ガイドブック』と教科書を参照しながら解答を全問題について作成しました。そのときに、まったくわからなかった問題については、無理に変な解答は作成しませんでした。授業では、新たな知識や視点を得ようという意識をもちながら受講しました。授業後は、授業で得た知識・視点を用いながら、解いた問題を復習しました。テキストには過去問がついていて、一部の問題には詳しい解説もついているので、過去問演習の際は解説がついている問題を優先的に解き、活用しました。また、東大生スタッフに、日本史だけでなくさまざまな質問をしました。特に、浪人して合格した東大生スタッフの方がいらっしゃったので、その方とは浪人時の苦労などを共有でき、精神的にも助けられました。春期講座と夏期講座のテキストには、東大生スタッフによる「合格体験記」が掲載されており、東大入試本番の点数も開示されていて参考になり、よく読んでいました。

東大生になった今、取り組みたいことは何ですか?

教育に携わる仕事に就きたいです。

東大受験生へメッセージをお願いします。

現役と浪人の2度東大を受験しましたが、東大入試は他大学に比べて正当に学力を測っていると思います。全教科の確実な実力をつければ必ず合格します。努力は必ず実を結びます。とにかく勉強するしかないのです。僕は現役のとき、勉強はしていましたが、何も考えず、ただひたすら与えられたものをこなしているような感じでした。合格した人はみな、自分が足りないものを補強するためには何をすべきなのかを考えていました。ただ勉強時間を増やすだけでは成績は上がりません。いま何をやるべきか、どのように勉強すべきかをつねに考えながら勉強していってください。

片山緋亜之さん 四日市高等学校出身 東京大学文科三類合格

「東大教室」の受講理由を教えてください。

他予備校で野島先生の映像講座を受けて感動しました。また、四日市高校の伝説的な先輩だったからです。

講座の活用法を教えてください。

「東大教室」のライブ授業は東京と大阪での開催だったため、自分は三重県在住だったのですべてに参加することはできませんでしたが、日程的に可能な限り参加するようにしました。会場に着くと、それまで聞いていた講座よりも、ライブ授業のほうが中身も数倍つっこんだものになっていて、びっくりしました。また、ライブ授業でしか聞けない余談なども、学習するうえで本当に重要なものが多く、行くたびに野島先生からパワーをいただいている気分になりました。また、野島先生の直前期の映像授業「東大日本史 直前ユニット」は非常にコンパクトにまとまっており、直前期には何度聞き返したかわからないくらい聞き込みました。さらに、野島先生のオリジナルテキストは、自分にとって「東大日本史のバイブル」となりました。直前期に何度も見直し、二次試験本番も、野島先生のテキスト一冊だけをお守りがわりにもっていきました。また、東大入試本番も、野島先生の姿をみるだけで落ち着くことができ、門をくぐる前に言葉をかけていただいたときには熱いものがこみ上げてきたのを覚えています。 

東大生になった今、取り組みたいことは何ですか?

国際関係論に興味があります。将来のことはまだ漠然としたイメージでしか考えていませんが、国際平和や、その実現のための政治経済のしくみといったものに関心があります。東大でどれだけ努力できるかにかかっていると思っています。

東大受験生へメッセージをお願いします。

東京大学の合格発表の際は、直接掲示板を見に行きました。事前にインターネットで確認することなく見にいったので、本当に緊張しましたが、自分の番号を見つけたときの感動は半端ないものでした。未来の東大受験生にも、ぜひこの感動を味わってもらいたいと思います。また、合格できたのも、野島先生をはじめ、先生方や友人など多くの人の応援のおかげです。すべての人たちに対する感謝の気持ちを忘れてはいけないと思います。特に、僕を支えてくれた家族には、なかなか直接言葉で表現するのが難しいところがありますが、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。東大は、本郷キャンパスにも駒場キャンパスにも、自然がたくさんあります。また、歴史ある建造物も大変美しいものです。東大受験は科目数が多く、受験勉強はなかなか大変だと思いますが、頑張るだけの価値があるところだと思うので、みなさんもぜひ合格を目指して頑張ってください。

加藤優さん 麻布高等学校出身 東京大学文科三類合格

「東大教室」の受講理由を教えてください。

知人に勧められ、他予備校で野島先生の映像講座を受講していたこともあり、受講を決めました。

講座の活用法を教えてください。

授業はとにかく予習をしっかりと行って臨むことが何よりも重要だと思います。予習の際には、問題に対する自分の思考プロセスをあとから追えるようにメモなどしておきました。そうすると、予習後に少し時間がたってから授業を受ける場合でも、すんなりと解説を聞けましたし、復習の際にも役に立ちました。授業では、とにかくメモを取り、内容を忘れないうちに復習して、メモの内容をまとめ直しました。このとき、先生の解説と自分がはじめに解いたときに残したメモとの違いに注意しました。すると、自分の考えがどこで変な方向にそれたのかがわかりました。テキストは、演習問題だけでも上記のルーティンを完璧にこなすにはそれなりの量があったし、テキストには他にも過去問と、一部の問題についてその解説がついていたので活用しました。ライブ授業での東大生スタッフのトークイベントでは、進学選択の話が大変参考になった記憶があります。その他にも、試験前日や当日の過ごし方、試験当日に食べたものや、試験会場の雰囲気などの話も参考になりました。

東大生になった今、取り組みたいことは何ですか?

語学の勉強をとにかく頑張って、世界のさまざまなところに行きたいです。

東大受験生へメッセージをお願いします。

僕は、夏の模試はそこそこの成績だったのですが、秋の模試で社会に足を引っぱられてかなり悲惨な成績を取ってしまい、とても落ち込んで自信をなくしました。そこからは、社会に重点を置いてしっかり落ち着いて勉強したため、成績が伸びてなんとか合格できました。秋以降、社会を勉強していて成績が伸びている実感がありませんでしたが、センター試験の社会でよい点が取れたことと、1月の東大型模試で結果を出すことができたので、「あぁ、この勉強のしかたで合っていたんだ」とはじめて認識しました。やはり大事なことは、自分に合った勉強法をなるべく早く確立することと、なかなか結果が出ないときでも我慢して着実に勉強することだと思います。また、秋以降、社会を集中的に勉強できたのは、それ以外の教科が仕上がっていたためだと思うので、当然ながら早い時期から本腰を入れて勉強することは大事です。社会も、もっと早くはじめておけばよかったです。

伴裕貴さん 栄光学園高等学校出身 東京大学文科三類合格

「東大教室」の受講理由を教えてください。

野島先生の映像授業を受講したことがあり、あの素晴らしい授業をライブで実体験できる機会を逃すわけにはいかないと考えたからです。

講座の活用法を教えてください。

テキストに関しては、基本的には授業であつかわれる問題のみを事前に解き、何も見ずに書いた答案と、参考書や資料集なども利用して作成した答案と複数作成し、さらには関連事項をまとめて再確認することで、みずからが得ている知識とそうでない知識を把握し、授業で得られるものを最大限に得ることに努めました。授業後には、問題の再復習や、自分でまとめたもの・授業でメモしたものをもとに復習をくり返しました。東大生スタッフのトークライブは、かなり有用な情報が多く、学生生活への期待を刺激するもので、受験勉強のモチベーションを維持するのに有効でした。

東大生になった今、取り組みたいことは何ですか?

東大では、自分とは異なり、さまざまな分野でタテ方向の深い理解を得ている学生が多くいると聞いているので、そうした人々と関わり合い、さらには質の高い授業によって、幅広い分野に関する総合的な知見をもつ人間になり、将来はそれを生かして、分野の垣根を越えた統合的な視点を提供し、社会をよりよい方向に向かわせるようなモノ・システムを生み出していきたいです。

東大受験生へメッセージをお願いします。

東大は、一握りの才能のある人は別として、それ以外の多くの人は努力で受験を突破するしかありません。しかしながら、受験というのは恐ろしく予測不可能で、努力が必ず反映されるとも限りません。私は、合格への努力を行うなかで、成功しても失敗しても、自分のなかで納得のいく日々を過ごすことが大切だと思ってます。受験は結果論といわれ、対外的な評価は結局は進学先で決まるかもしれませんが、それはあくまでも他人の評価で、一般論です。受験という人生の分水嶺となるときに、一般論はあなた自身に関係ありません。結局は、あなた自身が、受験生活をこの先の人生でどう位置づけるのか、十字架として背負って生きていくのか、糧として生きていくのか。そういうことだと思います。まだ受験生でない人も、すでに受験生の人も、受験を終えた先の人生でいまの生活への自己評価が合否で決定的となってしまうようなものではなく納得のいく後悔のないものとなるように過ごせること、受験が終わったときにみなさんが晴れて笑顔でいられることを、祈っています。

志賀智寛さん 東京学芸大学附属高等学校出身 東京大学文科三類合格

「東大教室」の受講理由を教えてください。

野島先生のブログが東大日本史を攻略するうえでとても役に立ち、授業も受けてみたいと思ったからです。

講座の活用法を教えてください。

毎回参加しようと考えながら、予定が合わなかったこともあり、結局最後の1回(直前講座)しか参加できませんでした。それでも、最後の1回の授業で全時代を取りあげてもらい、かつ、先生独自の情報を教えていただき、試験までの短い期間で何を行えばよいのかが明確になりました。残りの受験勉強はそれに沿って進めたことで、合格するレベルまで学力を上げてもらうことができました。野島先生の授業を受けたことが最適解であったと、いまになって思います。授業は、先生の雑談やジョークがあるなど、和やかな雰囲気でリラックスして授業に臨めたため、より頭に入ってきやすかったと思います。教科書やプリント、テストなどは、他塾と比べると格段にレベルの高い、本番を想定したもので、また、授業後のフォローもしっかり受けることができました。東大生スタッフの方からは、当日の注意点を聞くことができました。

東大生になった今、取り組みたいことは何ですか?

まわりが東大生というすばらしい環境におかれるので、交友関係を広げて、多くの知に接したいと思います。私は教育に興味があるので、つきつめていきたいです。

東大受験生へメッセージをお願いします。

2度の受験をへて感じたのは、精神的な面が合否に大きく関わるということです。私は仮面浪人をしていて、最悪不合格になったとしても大学2年生になるだけ、ということが精神的な余裕につながり、それがよい結果につながったと思っています。精神的な余裕のためには、「メメントモリ」という言葉をぜひ覚えておいてほしいです。合格しても不合格になっても死ぬわけではないし、どんな結果になろうとも人生は進んでいくと思うと、大変気が楽になり、余計な緊張をせず、試験問題に集中することができると思います。私もこの言葉に何度も救われました。ぜひ、精神的な余裕をもつ意識をしてみてください。もう一つは、直前期の追い込みの大切さです。私は決して十分な勉強ができたわけではありませんが、直前期にかなり追い込みをかけたことで、ちゃんと勉強してきた、と自分に暗示をかけることができました。逆に、直前期の怠惰は当日の不安につながってしまいます。精神的にはつらい時期ですが、ぜひ追い込みを頑張ってほしいです。

青柳雅大さん 栄光学園高等学校出身 東京大学文科三類合格

「東大教室」の受講理由を教えてください。

ただやみくもに過去問を解いても実力はつかないと思い、最も要所を押さえている授業は野島先生の授業だと考えたためです。

講座の活用法を教えてください。

「東大教室」のテキストと解答、授業には、要点が凝縮されていました。「東大教室」をはじめて受講したのが秋だったため、十分に活用しきれなかったことが直前期の心残りでしたが、追い込みの時期に入ったときに、無駄がそぎ落とされたテキストを使うことで、効率的に勉強することができました。「東大教室」は一般的にいう通常授業とは違うため、授業時間内に集中して知識を吸収しようとするよりは、その後の自習を効率的に行うために軌道修正するよい機会として授業をとらえたほうがよいと思います。「次の授業までにテキストのここまで終わらせる」というふうにするのもよいし、授業で取りあつかう問題の解答を自力で作ってみて、その解答のポイントをまとめた図を描き、野島先生が実際に授業で行う解説とどのように違うかを分析してみるのも効果的だと思います。そうすることで、自習において我流に走ってしまうことを避けることができるでしょう。

東大生になった今、取り組みたいことは何ですか?

具体的に就きたい職業は決まっていませんが、大学でいろいろな世界を見ていくなかで少しずつ決めていきたいと思います。

東大受験生へメッセージをお願いします。

東大受験は科目数が多いので、戦略的に勉強することが重要です。僕は仮面浪人だったので、他の受験生と比べると勉強時間の制約があったため、点数に直結しないと思われる部分の勉強は極力省略しました。具体的には、地歴の細かい暗記は最低限に留めました。東大日本史に関しては、センター試験の日本史Bで90点取れる知識があれば十分戦えると考えます。もう一つ大切なことは、勉強の計画は他人を参考にしすぎず自分で立てる、ということです。僕の経験上、もちろん先輩やチューターのアドバイスは参考にするべきですが、自分でやると決めたことでないとやり切ることは難しいです。結果的に、ついやした勉強時間に見あった対価が得られないことにつながります。いまの自分に何が足りないかを冷静に分析し、ときには思い切って勉強の方針転換をすることも大切でしょう。最後に、睡眠時間は最低限確保するべきです。何時間寝れば疲れが取れるかは個人差がありますが、僕は直前期も7時間弱は寝ていました。まわりの人を見ても、そのくらいのようです。大切なことは、主体的に効率的に勉強することです。

中村陽太さん 千葉高等学校出身 東京大学文科三類合格

「東大教室」の受講理由を教えてください。

知り合いの東大生からの紹介と、インターネット上での評判から決めました。

講座の活用法を教えてください。

「東大教室」は、時代の大状況や、背景・因果といった部分を最も効率的かつ、効果的に理解することができる場所だと思います。私は、授業で得た理解をしっかりと定着させたうえで、テキストの記述を骨の髄までしみ込ませました。予習も徹底的に行えば、授業の理解度が高まるとともに、初見の問題への対応力もつくと思います。テスト演習は、本番同等の緊張感のなかで初見の問題を解く絶好の機会で、私は直前講座で行われたテストで最上位だったため、二次試験直前の不安に満ちた心を落ち着かせることが多少なりともできました。直前講座で配布された「重点学習分野」のプリントは、最後の精神安定剤となりました。テキストは本当にすばらしく、特に過去問40年分の解答解説と教科書の研究は重宝しました。東大生スタッフのお話では、大学生活を具体的に想像することができ、モチベーションを高めるのに役立ちました。「合格体験記」には、勉強法や時期ごとのやる気の推移などが掲載されており、シミュレーションの参考になりました。

東大生になった今、取り組みたいことは何ですか?

教育に興味があるので、関連書籍や授業でインプットしたいです。また、英語と中国語の勉強を頑張りたいです。

東大受験生へメッセージをお願いします。

私はやる気にムラがあるタイプで、受験期に2ヵ月くらいまったく勉強しない時期があったなど、終始不安定な受験生活を送ってしまいました。また、本番のプレッシャーに負け、苦手な数学で0完という残念な結果に終わってしまいました。それでも、最終的に合格できたのは、高1の春から東大だけを意識して猛勉強を始めて、得意科目の英語と地歴で圧倒的な点数をたたき出し、上位で合格できるように、やる気があるうちに必死になって勉強したからだと思います。私が不安定な受験生活を送ったのは、東大模試の順位がよくても最後まで自分の実力に自信がもてなかったからなので、成績がよい人は慢心してはいけないけれど、健全な精神と合格を勝ち取るための闘志を保てるだけの自信はもっておくべきだと思います。また、過去の自分が行ったことは、どれだけ後悔しても変えることはできないのだから、「まあ仕方ない、失敗のない受験生活なんてないよな」と過去の自分を許して受け入れて、いまの生産性を高めることのみに注力するとよいと思います。

奥野慶さん 栄光学園高等学校出身 東京大学文科三類合格

「東大教室」の受講理由を教えてください。

先輩の勧めで春期講座を受け、野島先生の授業が面白く、また、ためになると感じたからです。

講座の活用法を教えてください。

集中して授業を聞くことと、しっかりと復習をすることが大切だと思います。僕の場合、授業を受けたあとには毎回頭が痛くなっていました。頭が痛くなることで、「今日も集中して授業を聞いたんだな」と実感することができました。また、復習に関しては、何度もくり返すことが大切だと思います。授業のノートはくり返し読むことで内容を頭に入れ、また、授業であつかった問題に関しては、自分でしっかり書けたと思う問題は解説を熟読し、全然書けなかった問題は解説を読んだあとに再び自分の言葉で、書くべきことを意識しながら解答を作っていました。解答を写すことで復習をするのは効果的ではないと思います。確かに野島先生の解答は素晴らしいですが、その解答を作っている意図がわからないと効果がないと思いますし、解答に変なクセがついてしまう可能性があると思うからです。

東大受験生へメッセージをお願いします。

しっかりとした計画をもって勉強することが大切だと思います。僕の場合、センター試験前までは、何の計画も立てずに無計画にまんべんなく勉強していました。しかし、センター試験後になって、時間のなさに慌てて計画を立てはじめました。計画を立てたことによって、自分がどの科目をどのくらい勉強しているのかを正確に把握できるようになり、また、やるべきことの優先順位を意識して試験当日から逆算して勉強できるようになりました。直前期になると取り組みたいことがたくさん出てくると思うので、そのなかで残りの日数からできることを考え、本番での自分の点数を最大化するための勉強を選ぶことが大切になってくると思います。また、模試の成績はあまり気にしないほうがよいと思います。成績がよかった場合にモチベーションに変えることはとてもよいと思いますが、悪い模試の結果はすぐに忘れることが大切だと思います。

SKさん 駒場東邦高等学校出身 東京大学文科三類合格

「東大教室」の受講理由を教えてください。

野島先生の模範解答をはじめてみたとき、他の予備校よりもすばらしいと思い、これを書いた先生の授業を受けてみたいと思いました。

講座の活用法を教えてください。

論述問題が多数を占め、絶対的な模範解答が存在しない東大入試において、正しい情報を集めることは大事です。予定が合わず、授業に出ることができないことがほとんどでしたが、その際にもテキストは手に入れるようにしていました。春期講座の時期からテキストの過去問や予想問題にふれることによって、早い時期から一定のペースで東大日本史と戦う力をつけられたと思います。テキストに付随している、40年分以上の過去問をファイリングし、野島先生の解答を参考にしながら、自分なりの模範解答を考えることで、正しい解答方法が身についた気がします。また、直前講座のテキストやテストの質はとても高く、センター試験後の直前期にこれらにふれることで得点力が大きく伸びたと思います。休み時間に行われる、東大生スタッフのトークライブは、実際に受験した際に失敗した体験などを直接聞けることができる、よい機会だったと思います。

東大受験生へメッセージをお願いします。

昨年の入試で、数学の解答用紙を一部、裏表逆にするというわけのわからないミスにあと数分早く気づけば、再受験する必要もなかったでしょう。決意してから半年間、一度も文句をいわなかった家族には感謝しかありません。ほぼ誰にもいわずに再受験をはじめ、年明けからは成人式、センター試験、大学の定期テストと忙しく、大学の最後のレポートを書き終えたのは2月19日の夜だったのでつらかったです。入試のために一日中勉強できる権利がある「普通の受験生」であったころの自分をうらやましく思いました。ただ、不合格になっても何事もなかったかのように2年生になれる環境を作り出せていたので、失うものがなかったのはよかったかなと思います。特に、浪人生についてですが、東大受験は勝つことよりも負けないことを第一に考えた方がよいでしょう。各教科の最低目標ラインを作り、その合計でも合格最低点を越えることができる実力をつけるべきです。どれだけ僅差で落ちようと不合格には変わりないので、絶対に合格最低点を超えるための努力をしてください。