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【勝てる学習術】化学攻略は「流れのマッピング」で!

東京大学|H.K

あなたは化学が好きですか? 化学式が複雑だったり、暗記も意外と多かったりと、苦労している人も多いでしょう。私もその1人で、化学の攻略には大変苦労しました。そこで、そんな化学をうまく攻略するための私なりの戦術と、本番までのスケジュールをご紹介します。これを参考に、みなさんが自分流の攻略術を作り上げていってくれることを願っています。

化学変化・実験の流れをマッピングで整理

全科目に共通することですが、化学攻略の戦術として、分野ごとに優先順位をつけるのが重要です。理系科目では大学によって分野ごとの出題傾向や難易度に差があることが多く、まずは自分の第一志望がどのような傾向なのか把握しましょう。注意して欲しいのは、傾向の把握のために過去問を何周もするのは危険だということです。素人である私たち自身の経験ではなく、大手予備校のプロ教師が出している分析を参考に傾向を把握しましょう。傾向は、「出題頻度」「難易度(得点しやすさ)」「自分の得意/苦手」の3軸で一覧化すると良いと思います。この3軸で評価が高かった分野ほど勉強時間を長く取るようにしてください。

優先順位がついたら、各分野で「情報選択」の早さを意識して練習してください。化学は大問の最初に設定や前提の長い説明があり、小問ごとに使う情報を抽出する必要があるケースが多い科目です。不要な情報に惑わされず試験時間にも気持ちにも余裕を持つために、化学変化・実験の流れを大きな紙にでも書き出して整理し頭に入れ、本番でも使うべき情報を取捨選択できるようにしておくのがオススメです。特に「沈殿(イオン)」や「高分子(有機)」の分野は出題頻度が高く・パターンが限られている事が多いので、この「流れをマッピング」する戦略が有効でしょう。

一つ注意して欲しいのが「濃度の計算」で、さまざまな分野の大問に出張で出てくることが多いので、分野ごとに一通り計算して慣れておくと良いと思います。ちなみに濃度計算を含め理論化学がニガテな人も、実は計算自体がニガテというより「反応の流れや生成物の理解が不足している」ケースが多いので、上述の「流れのマッピング」で対策すると失点しにくくなります。

このように、まず分野ごとに全体の流れを把握するのが私流の化学攻略の戦術です。

半月に1分野ずつマッピングを進めよう

ここまでご紹介した攻略法は、分野によってはある程度マッピングできるまでに手間取る事が多いと思います。なぜなら、化学は最初に一通り習い切るのが秋の中〜終盤になってしまうからです(もちろん私立高校等で早く進んでいる方は、早速マッピングに取りかかりましょう)。その場合、無理に最初の優先順位に沿って進めなくても大丈夫です。

まず自分が習った範囲で優先すべき分野を3つ抜き出し、通常の勉強の中で半月に1分野を一通りマッピングするイメージで進めてください。3分野を終える頃には1か月半が経過するので、そこまでで習っている予定の科目の中からまた優先順位にしたがって3分野……と、3か月で上位6分野をマスターできていれば、過去問や模試でも手応えが変わってくると思います。

10~12月でそこまで済ませられると、共通テストにも役立ってくることでしょう。志望大学にもよりますが、大体の大学は「満点を取らなければ受からない」ということはありません。どの大問が出てきたら何割くらい取れるようにすれば良いか、今のうちに大まかなイメージを持っておくと勉強も進めやすいと思います。自分の他教科の得意・不得意とも相談しながら、マッピングのペースを調整していってください。

東京大学|H.K

東京大学工学部在学中。入学年度は2019年度です。受験はもちろん、他のことにも通じる考え方・コツを伝えていきたいと考えています。

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