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【苦手克服の必勝法】「現代文」はいきなり過去問で効率よく攻略!

東京大学|R.S

みなさん、国語の勉強は好きですか? 自分の周りには国語が得意という人はいても、国語の勉強が好きだという人はあまりいなかった記憶があります。現代文は他の科目に比べると、解答解説を読んでも納得いかない部分があったり、勉強するといっても何をすればいいのかよくわからなかったり。そんな科目だと思います。そこで今回は現代文の苦手を克服した私の勉強法について、この記事を通して知っていただけたらと思います。

センター・共通テストの過去問を利用し尽くそう

私は中学生の頃から現代文、ひいては国語がとても苦手でした。勉強する気も起きないし、解説を見たり聞いたりしても「こういう風にも解釈できるよ?」と思っていまいち納得がいきませんでした。高校受験はなんとか乗り切ったものの、高1の時に受験したテストの国語の成績は悲惨なことに。私が志望する大学では共通テスト(私の受験時はセンター試験でしたが)、2次試験で共に国語が課されるため、逃げるわけにもいかず、そろそろ真面目に勉強しておかなくてはという気持ちになりました。

しかし、現代文の勉強は前述のように、解説を読んでも納得いかないものが多く、これまでのように市販の問題集で勉強しても、同じことが起きるのではないかと考えました。そこで、思い切ってセンター試験の赤本を解いてみることにしました。

なぜ赤本を選んだのかと言うと、理由は主に2つあります。1つ目は、国語に割く勉強時間を可能な限り少なくしたかったから。運動部に所属していた私は家に帰ると疲れてすぐ寝てしまうことも多く、時間を効率的に使うことが重要でした。そのため何冊も問題集をやっている時間はないと思い、実際に自分が受験することになる試験で過去に出題された問題だけを解こうと考えました。センター試験の問題は前から読んでいき、内容を整理していくと解答にたどり着けるという綺麗な問題が多いため、苦手な人にはオススメです。

2つ目は、自信をつけるためです。いくら模試や学校の定期試験の成績が悪くても、結局は本番の試験の成績が合格最低点を上回っていれば大学入試は合格できます。そこで、現代文に関してはゴール(=本番の得点を最大化すること)に近づいているのかがよくわからない市販の問題集による勉強よりも、直接過去問の点数を上げていく方が、自分の勉強が正しいと確信を持って前に進んでいけると考えました。共通テストやセンター試験は選択肢式なので答えが一つに絞られていること、大学受験のうち最も受験者数が多く解答の正確性が担保されている(これが正解、それ以外は絶対不正解だと断言できる)試験であることなども理由でした。

共通テストと記述式の対策を同時に進めよう

苦手だという人が多い国語ですが、実際に合否に大きく影響を与える科目なのかと言われるとそうではないと思います。英語や数学、理科・社会の方が、配点の高い大学が多いですし、他の受験生と点差が開く可能性が高いです。ですから、基本的には現代文については過去問を解くだけでいいと私は考えています。その上で、実際にどのように勉強するのかを解説していきます。

共通テストは選択肢式の問題なのですが、「~はどういうことか」「~はなぜか」といった、自分で解答を用意できるものについては、いったん選択肢を見ずに80~100字で解答を書いてみます。まだ直前期でなければ、制限時間などは設けず自分が納得できる解答を作れるまで考え抜きましょう。その上で答えが含まれた選択肢の中から解答を選びます。自分の記述した解答が合っているなら、それと似たものが選択肢にあるはずです。見つからなければ自分の記述解答に誤りや改善すべき点があるということです。その上で答え合わせをして、選択肢が合っていたか、記述解答がその選択肢と近かったか、違っていたかを確認します。共通テストの問題は大学入試センターによるよく練られた問題ですから、このように勉強することで共通テストの対策もできるし、記述式の対策も並行して行えます

現代文は勉強するのが億劫になる人も多いと思います。しかし、聡明な筆者によって書かれた文章を自分の頭の中で綺麗に整理して解答を導いていくという過程は、数学にも通ずるものがあります。どの教科でも必要となる論理的な思考を培うためにも、現代文をじっくり勉強して成績を伸ばしていきましょう。

東京大学|R.S

東京大学経済学部に2021年4月から復学。中学からの苦手科目を高校で得意科目に変えた経験や、公立中高から東大に現役で合格した経験をベースに、皆さんにとって有益な情報をお届けします。

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