自分がどの知識が足りていなくて、どの知識をつけたいか把握できていますか? 把握できていない人、この質問に焦りを覚えた人は、ぜひこのコラムを読んでください。ノート術は人それぞれだと思いますが、私の一例、さらに言えば私がいろいろ書いていたノートのうちの一部をご紹介します。もちろん私はこの方法だけを実践していたわけではなく、科目に応じていろんなノート術をとっていたので、あくまで一例と思ってください。
重要ポイントを集約!「まとめノート」のすすめ
皆さんは授業中に一生懸命ノートをとると思います。先生が言ったことを教科書に書き込んだり、先生の板書を自分のノートに写したりしますよね? また、自習用のノートを作っている人も多いと思います。自習用のテキストを自分で解いてその答えを自習用ノートに書きそれを答え合わせしますよね? 今回私がお勧めしたいのはこれらのノートのさらに1つ上のステージに存在する、「まとめノート」の作成です。
「まとめノート」とは何でしょうか? ずばり、自分が忘れやすいこと、自分が新しく学んだこと、問題を解く上で大事だなと感じたこと、自分に足りないと思った考え方もしくは問題を解く上でヒントになること、それら全てをルーズリーフに書き付けたものです。
日頃の授業や問題演習の中で、「数学の軌跡の問題で必ず場合分けをミスしているな」「なるほど、フランス革命を引き起こした原因って○個あって、こういう側面とこういう側面があるのか、これは論述の時に使えそうだぞ」「現代文の文章では二項対立を意識して読むといいんだな」など、さまざまな気づきを得ると思います。こういうものをいろんなノートや教科書にばらばらにしたままにしないでください。一か所にまとめてしまいましょう! 自分の気づきをいろいろな場所に散らかすのではなく、一つの場所に集約させましょう!
まとめノートの3つの効果!
まとめノートを作るとどんな効果が得られるでしょうか?
1つ目に、前述したとおり、一か所に覚えるべきことを集約することができ、何が重要で、何に気をつけるべきかすぐに把握できます。
2つ目に、1つに集約することで、試験直前に自分専用「まとめノート」を見ておけば重要事項のみをピンポイントで復習でき、試験にすぐに生かせます! 試験前に「一体どの教科書を見よう」「いまさら何を見ればいいの?」と思うことありませんか? こういう時に活躍するのがまとめノートです。特に入試ではこのまとめノートがお守り代わりにもなると思います。
3つ目に、重要事項を一か所にまとめる過程で理解が深まります。まとめるときにまずその範囲を見返し、そして自分なりに考えて自分の言葉で書き直したり情報の取捨選択をしますよね?その過程はとても大事です!
どうですか? このコラムを読んでぜひ今からまとめノートを作ってみてください!
最後に私の当時の数学のまとめノートを一部のみお見せしますね!
東京大学|A.I
東京大学法学部に在学しています。入学年度は2018年度です。みなさんが少しでも受験を楽しく乗り越えられるようにアドバイスをしたいです。