皆さん、ノートはどのような事を意識して書いていますか? 学校の授業ノートだとどのようにノートを作るのか指定されることもあると思いますが、自主学習で使うノートは案外人それぞれに特徴があります。ですから、普段の学習で知らず知らずのうちに、ノートのとり方によって学習効率に大きな差がついている可能性もあります。そこで今回は、ノートをとる際に意識するポイントについて紹介していきます。
解答プロセスを可視化して自分の課題を発見
私は普段の自習のノートでは復習することが滅多になかったので、その場で内容を理解して、次同じ問題に出会った時に必ず解けるようにすることを意識していました。
問題をその場で理解しきるために何が必要なのかを考えると、さまざまなポイントがあります。しかし、問題を解けた場合でも、解けなかった場合でも、なぜ解けたのか・解けなかったのかを分析することが最も重要だと考えています。
必要な知識をただ備えていなかっただけなのか、問題を適切に理解できていなかったのか、計算ミスをしたのかなどたくさんある要因の中で、どれが自分に当てはまるのかを確認しやすくするために、ノートは「解答プロセスが見えるようにする」ことが大切です。
解答プロセスというのは、ざっくりと言うと、自分が解答をするためにどんな知識を利用して、それらをどのように組み立てて、実際どのように答案に反映したのか、ということです。これが見えるようにノートをとることで、自分の課題を発見しやすくなります。
自分の勉強スタイルに合わせたノートを作ろう
「自分にとって見やすいノートを作る」。何を当たり前のことをと思われるのかもしれませんが、私はそこまでノート作りにこだわる人間ではないので、ノート作りはこれに尽きると思っています。
「東大生のノートは汚い」とか、「マーカーや色ペンを多用する人は頭が悪い」とか、ノートに関していろいろな言説があると思いますが、別にノートなんて自分が勉強するために使うもので、周りに見せるためのものではないですから、周りにどうこう言われても自分がそれで勉強しやすく、かつ好成績を残せているのであれば全く問題ないと思います。
変にノート作りにこだわりを持って、本質ではない部分に時間を浪費した結果、成績が伸びないというのが一番避けたい状況です。いろいろ書き込みながら色や図形などの視覚情報を用いた方が勉強しやすい人もいれば、可能な限りシンプルなノートの方が好きな人もいます。ですから、ノート作りにこだわるというよりかは、その他にもメリットが生まれるように、ノート作りを通して自分にはどういう勉強スタイルが合っているのかを考えることを大切にしましょう。
東京大学|R.S
東京大学経済学部に2021年4月から復学しました。中学からの苦手科目を高校で得意科目に変えた経験や、公立中高から東大に現役で合格した経験をベースに、皆さんにとって有益な情報をお届けします。