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難関大合格者の受験術

【合格ノート術】ノートをとるときの「目的意識」で学習効果に違いが!

東京大学|H.K

あなたは何のためにノートを取っていますか。すぐに思いつかなかったあなたこそ、この記事を読んだ後に勉強の効率を上げられるようになっている人です。もちろんすぐに答えられた方にも、「こういう捉え方もあるのか!」という発見があることでしょう。あくまで一つの考えとして、しかし合格に近づくために必ず知っておくべきこととして、あなたにこの必勝ノート術を贈ります。

ノートで自分の“今”を客観視する

ノートといっても授業用、まとめ用、あるいは問題演習用など、色々な使い方がありますよね。この記事を通して知って欲しいのは、どの使い方の時でも持っておくべき「目的意識」です。結論から言うと、ノートは「自分の現状を正しく理解するため」にあります。つまりノートとは、自分の頭の中を書き出し、それを客観視するためにあるのです。

具体的には、「“今”の自分の理解度や理解している範囲」、「“今”の自分が行っている問題へのアプローチ方法」などがノートに現れます。そしてそれらを自覚して初めて、「“今”の自分が間違えやすい範囲」や、「“今”、自分がわかっていないこと」を割り出すことができるのです。

「学ぶ」とは、そもそも「“今”の自分がわかっていないことを明らかにし、克服して未来に進む」ことですから、自分の現状を知ることが最も大切。逆に、自分の現状を意識して確認しなければ、効率の悪い勉強になってしまいます。それは悲しいし、もったいないですよね。

ノートの使い方別・気をつけたいポイント

それでは、どのすれば効率良く自分の“今”を客観視できるのでしょうか。主なノートの使い方別にポイントをご紹介していきます。

まず授業用ノートでは、「note=自分の現在の理解度を示す“符号”」の側面を意識してください。極端に言えば、「十分に理解していることは書かない」くらいで結構です。実はノートを書くことは、勉強している感が強い割にあまり効率が良くありません。必死でただノートを取るよりは(学校の先生には怒られてしまうかもしれませんが)、手を止めてじっくり話を聞き、自分がわからなかった点だけをメモ(=note)すれば良いでしょう。

次に、まとめ用ノートでは「note=自分の弱点に“気づく”」意識が特に重要です。まとめとは「散らばった知識や解き方を一歩引いて整理する」ことですから、「自分が既に理解したこと」と「あやふやなところ、知らないところ」が後から見返してもわかるようにしましょう。ペンで色分けしたり、付せんの色で分けたりするのがオススメです。

最後に、問題演習用ノートでは、まず問題を解くときに「note=“覚え書き”」する習慣をつけてください。この習慣があるかないかで勉強の効率は大きく変わります。計算の途中式や国語の本文・問題文の重要語を始め、問題に対しても「これって○○だっけ?」などと書き込むだけで自分の思考回路を知ることができます。現状がわかれば、あとは正しいスタイルに矯正するだけでより速く・確実に解けるようになります。

ここまで勉強効率を上げるためのノート術を紹介してきました。今の自分と「合格できる理想の自分」との実力のギャップを正しく知る=客観的に理解するために、自分の頭の中を真っ白なノートに書き出す。この目的意識を持って、まずはとにかく実践してください。そしてある程度慣れてきたら、後は自分なりにどんどんアレンジしましょう! 「あなた流ノート術」の完成を、どうか楽しんでください。

東京大学|H.K

東京大学工学部在学中。入学年度は2019年度です。受験はもちろん、他のことにも通じる考え方・コツを伝えていきたいと考えております。

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