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大学受験勉強法

必勝ノート術

配布プリントでの社会の授業でもノートを活用しよう!

東京大学|S.H

板書する項目が多い社会系の科目では、重要語句以外の説明はもうまとめられた状態の、穴埋め式のプリントが配布される、というケースもよくあるかと思います。「それではノートの工夫のしようがないじゃないか」?……いえ、そんなことはありません。「プリントでもできる工夫」ということを念頭において、いくつかのノート術をご紹介していきます。

プリントにない先生のトーク内容も意外と重要

授業中、先生はいろいろな話をすると思います。もちろん教科書や配布プリントにすでに書いてあることも口頭で繰り返しますが、そこには書いていない説明や裏話、ときには登場した人物にまつわるおもしろいエピソードなど、少々脱線した話をしてくださることも。これを単なる脱線と思って聞き流すのは、実はもったいないこと。先生のトーク内容は、とにかくメモしておきましょう

人が何か新しいことを学習するとき、急に脈絡のない、興味の湧かない情報がたくさん入ってくれば、それらはなかなか記憶に定着しません。それだと新しい知識について、既存の知識を “住所” のように活用して呼び出すことができないからです。対して、授業のなかに少々の脱線があると、どうでしょう。すでに持っている知識と結び付けられた状態でインプットされることもありますよね。興味を惹く逸話なら、エピソード記憶として強い印象を残すこともあります。そのように「覚えやすい」ものとして記憶された知識ですから、時間が経っておぼろげになってしまったときでも、少しのきっかけがあればすぐに戻ってきます

ノートへのメモは、この「少しのきっかけ」の役割を果たすのです。ぜひ体感してみていただきたいのですが、何かその話題に関連するキーワードが1つか2つ書いてあるだけで、まるで録音したかのように先生の話と関連する用語・事項がよみがえってくるはず。録音を再生するために必要なパスワードをメモしていると思って、先生の話の端々を書き留めてみてくださいね。

メモを書き込めるように多めに余白を取ろう

これはプリント配布式の授業では取り入れにくいアドバイスになりますが、一からノートを取っている場合、ぜひ意識してほしいのが「多めに余白を取ること」。たった今ご紹介した「先生のトーク内容をとにかくメモする」にもつながってきますし、授業を受けていて気になったところ・疑問に思ったところを後で資料集や参考書やインターネットで調べ、その成果をまとめるのにも、ノートの余白は必須です。せっかく調べたことも別のノートにメモしては、関連事項として思い出すのが難しくなってしまいますから。

余白は、イラストや図を描くスペースとしても活用することができます。視覚的な情報のほうが記憶に残りやすい、という方にはぜひ試していただきたいのですが、地理であれば地図や各地の特産品のイラスト、歴史であれば重要人物の肖像画や政治などのシステムの図解をその余白に書き込みます。もしくは、画像を切り貼りしても良いでしょう。するとそのページを開くたびに、重要語句とともにそれらのイメージが目に飛び込んできます。だらだらとした文章での説明はどうも性に合わないという人は、この方法の方がわかりやすく、覚えやすいかもしれません。

「取り入れにくいアドバイス」とはじめに書きましたが、実はプリント配布式の授業の人でも、「付箋を貼る」という形で余白を確保することができます。書き加えたいメモ、付け加えたい図やイラストがある場合にはぜひ付箋に書いて、プリントの該当箇所に貼り付けてみてくださいね。

ノートをいかに上手に利用できるかは、学校の授業を最大限活用するために大切な一つの要素。みなさんも試行錯誤しながら、自分に一番合った活用法を探してみましょう。

東京大学|S.H

東京大学教養学部在学中。高校時代は公立校の外国語科に在籍し、塾に通うことなく合格をしました。みなさんができるだけ楽しみながら勉強を進められるようなコラムを執筆いたします。

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