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【合格ノート術】究極のノートのとり方は「ノートをとらない」こと!?

東京大学|H.K

皆さんは何のために授業ノートを取りますか?「それが当たり前だから」「ノートを取らないと集中できないから」「内容を忘れてしまうから」……いろいろ挙げられるでしょうが、今の皆さんの頭に浮かんだ理由は、ほとんどが後ろ向きな理由だと思います。

今回お伝えするのは、「手段が目的になってはならない」という簡単なお話です。勉強という一朝一夕に成らない物事に対して人は、コツコツ進めること自体が目的になってしまいがち。でも、目的はあくまでも学力を上げることです。皆さんが貴重な時間を有効活用するために、大切なノウハウを学び取ってください。

「ノートを書くこと」が目的になってはいけない

先ほど触れたノートをとる理由の数々を思い出してみてください。それは、本当に成績upにつながる最高の道と言えるでしょうか? ノートをきれいに・丁寧にとること自体に張り切っていませんか? 必死に黒板を書き写しているうち、手が間に合わないからと先生の話を聞き流していませんか? 後からノートを見返した時、授業を受けた時の時の気持ちや感覚が思い返せますか?

実は先ほどの理由たちにこだわりすぎると、「得点をupさせる」ため、そして「授業時間を効率的に使う」という目的を忘れてしまいます。いつしかノートを書くこと自体に躍起になってしまうのです。これでは、本当に効率よく成績をupさせることはできません。しかも厄介なことに、ノートをきれいに描いたり、色ペンを使い分けたりして“ちゃんと”ノートを書き終えると、満足感を得てしまいます!「今日も頑張ってノート取ったなあ」と心地よい疲労感を覚えながら、実は全く身になっていない……なんてことになりかねないのです。

勉強の“目的”は、あくまで「得点を上げること」です。そしてそれを効率よく行う記録という“手段”が、「ノートをとること」です。常に一番コスパ良く成績を上げる意識を持つために、ノートは手段に過ぎないということを、必ず立ち返って確認しましょう。

積極的にデジタル機器に頼ろう

それでは、コスパが良いノートのとり方とは何でしょう? それは、「むやみにノートを書かない」ことです。本当に必要なことだけを抜き出し、最速で書き記すことです。特に授業中は、ノートを取らずに話を全力で聞いていてもいいでしょう。ポイントだと思った単語や、その時の感情をあわせてメモとして書き記し、復習の際に思い出せるようにする程度で良いのです。高校の校則などにもよりますが、板書はスマホで写真に撮っておき、後から復習も兼ねてまとめ直した方が、よほど身につきます。得点upのために本当に重要なのは、あくまでも内容をちゃんと理解し、記憶することです。記録することではありません。

もしその授業の内容をよく理解できていたなら、わざわざ紙のノートにまとめ直さず、撮った写真にメモアプリなどで書き込んで復習しても良いでしょう。高校・塾のプリントもノートも、スマホなどデジタル機器で記録しておけば持ち歩きも楽。検索すればすぐに必要なデータが出てきますし、細かな時間のロスを防ぐことができます。

繰り返しますが、「むやみにノートを書かない」ようにしましょう。積極的にデジタル機器に頼ることで、ノートをとるためだけに費やされる不要な時間を排除できれば、成績upだけでなく、やる気や集中力の有効活用にも繋がります。

今回はノートが手段に過ぎないと確認し、そしてデジタル機器という便利な道具を使って積極的にサボっていくことをオススメしました。この話を参考に、皆さんが自分なりにノートをアレンジし、「楽しく・楽に」勉強で成果を出せるように祈っています。

東京大学|H.K

東京大学工学部在学中。入学年度は2019年度です。受験はもちろん、他のことにも通じる考え方・コツを伝えていきたいと考えております。

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