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〈小論文の基本のき〉Vol.8 語彙力を高めよう

学研のプライム講座・小論文講座担当“ドラゴン先生”

小論文対策っていったい何から始めたらいいの?「小論文の基本のき」では、そんな初心者の素朴な疑問から解説します。推薦入試で必要な小論文の書き方のコツをつかんで、志望大学合格を目指しましょう!

どんな文章でも語彙力は武器になる

今回は語彙力(ごいりょく)についてお話しします。

小論文の指導をしていると、「語彙力がない。どうすればよいか」という質問を受けることがよくあります。
語彙力があると、現代文の書取り、読解問題だけでなく、文章が使われるどんな教科にも役立ちます。とくに小論文では、それが資料文、設問の理解を助けてくれます。
固有名詞は知らなくてもなんとかなることが多いですが、一般的な熟語は知っておかないと、資料文の内容を誤解したまま小論文を書き出してしまう可能性があります。

語彙力を鍛えるには、日頃からニュース、記事の文章を避けないで、読んでみる習慣をつけると良いでしょう。世の中で議論となりやすいテーマについての知識も増やせます。
ただし、この方法だと、語彙力がつくまでに時間がかかり効率が良くないという面があります。簡単な対策としては、あまり厚くない漢字用語集などを読んでみることをお勧めします。

もう一つは、現代文(評論、小説)、小論文の過去問などで、その文章の中にある熟語、語彙を調べながら読んでいくことです。各語句がだいたいわかっている程度になるだけでも、大きな効果があります。

ここで一つ、語彙力の有無による文章の違いついて、実例を見てみましょう。

 子供が少ないのは良くないことだ。どうしたら子供が増えるだろうか。

この文章は熟語がなく、わかりやすいけれども幼稚な印象を与えます。

 日本の現状では、出生率が低く、少子化と高齢化が急速に進行している。この事態の改善方法を考えたい。

こちらでは、「現状」「出生率」「少子化」「高齢化」「進行」「事態」「改善方法」などの熟語が使われています。やや文章が硬くなったかもしれませんが、言いたいことが明確になっています。
語彙・熟語を知っているということは、書き手に社会への知的な関心と思考があるということを、自然に読み手に伝えます。

対策は上に挙げたやり方でいいでしょう。

1 現代文の問題文を、語句を調べながら読むこと、
2 日頃社会や文化の問題を伝えているニュースの解説を読むこと

苦手意識を捨ててこれらの対策をすることで、あなたの読解力・論述力は必ずアップできるはずです。

以上、今回で「小論文の基本のき」はひとまず終了となります。基本に触れた程度でしたが、これがあなたにとって“受かる小論文”を書けるようになる入口となれば、私もうれしい限りです。
私も応援していますので、これからも大学合格を目指して頑張ってください。

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