授業や部活でなかなかやりたい勉強ができない平日が続くと、「休日に一日勉強して、遅れを取り返そう!」と意気込むことはよくありますよね? しかし、いざ休日に勉強に臨むとモチベーションが続かず計画通りに勉強が進まない、ということもまたよくあることだと思います。そんな皆さんは、もしかしたら勉強の順番を変えた方がよいかもしれません。単に順番を変えるだけでも、勉強のモチベーションの維持は随分とたやすくなります。そこで、ここでは「学習の順番」を意識した休日の勉強計画の立て方をご紹介しようと思います。
「疲れにくい勉強」と「疲れやすい勉強」に分けよう
ここで紹介する勉強計画の立て方は、疲れやすさを基準に勉強の順番を考慮して計画を立てるやり方です。そこで、まずは自分のやろうとしている勉強を「疲れやすい勉強」と「疲れにくい勉強」の二つに分けてみましょう。
「勉強なら何をやっても疲れる」と言ってしまえばそれまでですが、その中にもより疲れやすい勉強と、より疲れにくい勉強があると思います。例えば、英語の単語暗記の学習に比べて、初めて見る範囲の数学の勉強のほうが疲れやすいと思う人は多いのではないでしょうか。やはり複雑な理解を必要とする学習は労力を使うと思います。
この分別の基準には、基礎/応用や、予習/復習、また、好きな教科/嫌いな教科など、さまざまに使えます。疲れやすい/疲れにくいというのは人によってまちまちだと思うので、これを目安にぜひ皆さん勉強の種類を分けてみてください。このように、やらなくてはいけない勉強をこの2種類に分けてから、一日の勉強計画を立てましょう。
疲れやすい勉強の間に疲れにくい勉強を挟むと効率アップ
勉強の種類を分けたあと、基本的には「疲れにくい勉強」を「疲れやすい勉強」の間に挟むように一日の勉強計画を立てましょう。「疲れやすい勉強」を続けると、一気に疲れて燃え尽きてしまい、勉強がほとんど手につかない状態になってしまうことがよくあります。加えて「疲れやすい勉強」を連続でしてしまうと、間にとった休憩の後、勉強を再開するのが億劫になりやすいです。結果として、思うように勉強できずに不完全燃焼な一日を過ごしてしまうという事態に陥るのです。
また、勉強計画を立てるとき、特に注意すべき点は最初です。最初の勉強には「疲れにくい勉強」をもってくるようにしましょう。最初が最も体力・気力があるように思え「疲れやすい勉強」をもってきてしまいがちですが、スポーツなどと同じように「入り」は肝心で、最初に計画通りの勉強がスムーズに行えると、そのあとの勉強のやる気も大きく上がると思います。
また、朝は頭がぼーっとしてしまいやすいので、準備運動の意味でもお勧めです。僕の場合は英語の単語と文法の暗記・復習を1時間やることから始めていました。
この「勉強の順番」を意識した勉強計画の立て方が、皆さんの役に立てればうれしいです。ただ、最後に付け加えると、休日の勉強計画を達成する上で一番の難敵は、決めた時間にしっかり起きることだと思います……。せっかく立てた計画が寝坊のせいで崩れないように気をつけてください。
京都大学|S.H
京都大学文学部に在学しています。入学年度は2019年度です。入試制度は変わっても受験で大切なものは変わらないと思いますので、きっとみなさんの役に立つ情報をお話しできると思います。