小論文対策っていったい何から始めたらいいの?「小論文の基本のき」では、そんな初心者の素朴な疑問から解説します。推薦入試で必要な小論文の書き方のコツをつかんで、志望大学合格を目指しましょう!
「、」「。」の使い方の基本を確認
小論文のように、改まった文章を書くにはコツが要ります。ここではまず基本の、句読点(くとうてん)の使い方を確認しておきましょう。
○1つの文は必ず「。」(句点)で閉じます。
普段の文章では「?」や「!」も文末に置かれることが多いですが、小論文では使用を避け、文末は必ず句点で閉じてください。
○1つの文の途中を「、」(読点。とうてん)で区切ります。
一文が長すぎると読みにくくなります。適宜途中に切れ目として読点を入れましょう。
例えば、
ソーシャルメディアは人との交流に使われる良い伝達の道具だが一方的に他人を非難する道具になりやすい。
この文を読んでみると、すぐに「長過ぎる」と感じますね? 長過ぎて何を言いたいのかが読み取りにくくなっています。こういうときは、文意の切れ目になりそうなところに読点を入れます。
例文は、前半の文の「人との交流に使われる良い伝達の道具だ」という長所の指摘と、後半の文の「一方的に他人を非難する道具になりやすい」という短所の指摘を、間に「が」を置いてつなげています。ここが切れ目になりそうです。
ソーシャルメディアは人との交流に使われる良い伝達の道具だが、一方的に他人を非難する道具になりやすい。
この「が」は逆接の接続助詞で、接続詞・接続助詞の後には読点を入れると読みやすくなる場合が多いです。
最後に句読点の使い方について、そのほかの忘れてはいけない基本ルールを挙げておきます。
○原稿用紙に句読点を書くときは、マス目を1文字分使うこと。
○行の先頭に来てしまうときは、前の行の最後のマス目に入れること。
(前の行の最後のマス目の中でなく、その下の外側にはみ出させて書いてもいいです)
ただし、行の先頭の句読点のルールについては、字数制限のある記述問題(要約文や説明文を解答する問題)の場合は注意が必要です。小論文と違って、句読点が行の先頭に来るときも、そのままそのマス目に書かないと減点の対象になります。