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【勝てる学習術】古文・漢文、高3夏の学習での過去問活用法

東京大学|Y.Y 

さまざまな科目の中でも古文・漢文は、どの程度時間を割けるかが人によって大きく分かれる科目です。あまり時間が割けなくても、夏休みぐらいから少しずつ実戦的な演習を積んでいくことが不可欠なのもまた事実。

今回は、単語の覚え方に工夫して、夏休みから問題演習での受験対策へとスムーズに移れる方法をご紹介します。

まずは1語1義から ――古文単語との向き合い方――

古文単語の特徴は、一つの単語に複数の意味が含まれていることです。そして、これをすべて覚えるのが難しいというのが、古文単語暗記で挫折する主な原因だと思います(私も例外ではありませんでした)。

私がおすすめするのは、まずは一語一義から暗記するということです。覚える語義は一つでもよいので、すべての単語を「知っている」状態にすることを目標にしましょう。私は無料のアプリを活用して隙間時間に進めていました。

確かに最終的には全てを覚えることも大切ですが、1語につき1義でも覚えていれば、文章の中で見知った単語が格段に増えます。その状態で、読解問題にもたくさん触れてください。もし知っている語義で対応できなければ、別の語義を調べて「この単語にはこんな意味もあったのか」とその場で覚えることができます。単語そのものを知らない状態よりは格段にましですし、新たな語義を覚えやすいです。

過去問は最強の多読教材 ――現代語訳の勘を身につけよう――

古典は内容が変わりにくいため、使える過去の入試問題が豊富に存在します。センター試験の過去問や10年以上前の2次試験の問題などを活用し、本文を読み下すことを重視しつつ設問を解いてみましょう。

最初は単語が分からない、文法・句形が覚えられていない……などの問題から、苦戦することも多いと思います。ですから、むしろ復習が重要です。おすすめの方法は、現代語訳と本文を対応させ、自分で「なぜここはこのような訳になるのか」、「この助動詞はどう訳されているか」などを、本文に和約や文法事項を書き込みつつ自分で考えてみることです。

もしわからないことがあれば、学校や塾の先生に質問してみましょう。あまりにもわからないことが多すぎるようであれば、詳しい解説が載っている学習参考書などを活用するのもよいでしょう。

私は本文と現代語訳を根気よく照らし合わせていくことで、初見の文章を見た時も「ここはこうやって訳せそうだぞ」という勘のようなものを養成することができ、古文・漢文はもともと日本語だったわけであり、現代語とつながっていることを強く実感しました。

皆さんも、自分に合った方法を見つけて頑張ってください。この記事が参考としてお役に立てればうれしいです。

東京大学|Y.Y 

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