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【新形式に対応】英検®準 1 級ライティング対策は?高得点を取るコツや使える表現を紹介

学研プライム研究所

英検®準 1 級に合格するためには、各技能で 7 割以上の正答率を目指す必要があります。今
回は英検準 1 級のライティングセクションに特化して、問題の概要や採点基準、書き方の
コツなどを解説します。

英検準 1 級ライティング問題の概要

英検準 1 級のライティングでは、2 種類の問題が出題されます。1 つ目は「英文要約」で、
約 200 語の英文を 60~70 語に要約する課題です。ここでは主張を読み取り、端的にまとめ
るスキルが求められます。

2 つ目は「英作文」問題です。与えられた「TOPIC」に対する自分の意見と根拠となる理由を
含め、120~150 語で論述します。なお、理由は問題文に記載されている 4 つの「POINTS」
から 2 つ選ぶ必要があります。

出題されるテーマ

英検®準 1 級のライティングで出題される主なテーマは以下の表のとおりです。

場面・状況話題
家庭
学校
職場
地域
電話
アナウンス
講義
社会生活一般
芸術
文化
歴史
教育
科学
自然・環境
医療
テクノロジー
ビジネス
政治

英検準1級ライティングの採点基準は4つ

内容・構成・語彙・文法の 4 観点が英検®準 1 級ライティングの採点基準です。ここでは、
それぞれの基準について解説します。

内容

英検®準 1 級ライティングにおける採点基準の 1 つは、提示された課題に沿った内容が適切
に含まれているかです。「便利さ」を例に挙げる場合、利便性を述べるだけでなく、それが
生活や業務にどのような影響を与えるのかをはっきりと伝えることが求められます。

構成

構成では、情報の流れが明瞭であるかが評価されます。具体的には、主張の後に根拠を示し
たり、相手に意見を伝えるために接続詞を適切に用いたりすることが求められます。

語彙

語彙も採点基準の 1 つです。同じ単語やフレーズの繰り返しを避け、文脈に応じた多様な表
現を用いながら自分の主張を伝える力が試されます。

文法

英検準 1 級ライティングでは、さまざまな文構造を適切に使い分ける能力も評価対象とな
ります。単純な文形だけでなく複雑な文構造も正確に使用しながら、主張と理由を効果的に
伝えられると高評価につながります。

英検準 1 級ライティングの書き方のコツ

英文要約・英作文ともに書き方のコツを押さえれば、英検準 1 級ライティングセクション
で高得点を狙えます。ここでは、5 つのコツを紹介します。

【英文要約】主張を理解する

英検準 1 級の英文要約では、単に文字数を削減するのではなく、筆者の主旨を把握して表
現する力が求められます。重要なのは、文章や段落が伝えようとしている核心を捉えることです。理解した主旨を簡潔にまとめられれば、高得点につながります。

【英文要約】同じ表現を言い換える

英検準 1 級の英文要約では「可能な限り自分の言葉で要約する」という指示にしたがい、
本文の表現を巧みに言い換えることが要求されます。文章を短いフレーズや名詞句で表現
したり、具体例を一般化したりするとよいでしょう。

【英作文】構成を理解する

英作文では、序論・本論・結論の 3 パートに分けて意見を述べる必要があります。ここで
は、各パートで何を記載すべきかを解説します。

序論(Introduction)

序論では「TOPIC」に対する自分の立場を伝えます。たとえば「TOPIC」が賛成か反対かを尋
ねている場合、最初の文章で自分の意見はどちらなのかを述べましょう。その後、意見の根
拠となる理由をいくつ持っているのかを明記します。

本論(Main body)

本論は、序論で述べた意見の根拠となる理由を記載するパートです。1 つ目の理由を述べた
のち、なぜそのように考えたのかを具体的に補足して説得力を高めます。2 つ目の理由を述
べる際も同様です。指定文字数を超えないように注意しつつ、理由 1 つにつき 2~4 文でま
とめられるとよいでしょう。

結論(Conclusion)

結論では、序論で述べた自分の意見をもう一度主張します。その際、すでに使用した表現で
はなく、別の言い回しで記述するのがポイントです。言い換えをしなければ、採点基準の「文
法」で減点される可能性があります。

【英作文】書き始める前に理由や補足を考える

英検準 1 級のライティングでは、書き始める前の準備が大切です。まずは賛成や反対の理
由を思いつく範囲で書き出し、その中から最も書きやすいものを選びます。書きやすいかど
うかは、自分の語彙・文法でうまく説明できるか、意見を論理的に述べられるかで判断する
とよいでしょう。

【共通】ミスをなくす

出題形式を問わずミスがあると減点されてしまうため、時間を取って必ず答案を見直しま
しょう。特にミスしやすいのは、以下のポイントです。

・スペル
・時制
・三単現の「s」
・単数形と複数形
・冠詞

また、指定された文字数以内で書けているかも確認しましょう。

英検準 1 級ライティング問題の対策

有効なライティング対策は意見を論理的に述べる際に役立つ表現を覚えることと、時間配
分を意識して演習を重ねることです。ここからは、2 つの対策について解説します。

テンプレート(定型文)や使える表現を覚える

英検準 1 級ライティングの対策として、テンプレート(定型文)や使える表現、接続詞な
どを覚えるのは非常に効果的です。特に英作文では、自分の書きやすいパターンを複数持っ
ておけば、それらに当てはめていくだけで論理的に意見を伝えられます。

実際に使える表現をいくつか紹介します。

序論で使えるフレーズ

・I believe/ think that(私は~と思う)
・In my opinion(私の意見では)
・I agree/ disagree with A(私は A に賛成/反対です)
・There are two reasons to support my opinion.(理由は 2 つあります)

本論で使えるフレーズ

・Firstly(第一に)
・First of all(初めに)
・Secondly(第二に)
・In addition/ Furthermore(さらに)

結論で使えるフレーズ

・In conclusion/ Summary(結論として)
・For these reasons(これらの理由から)
・That is why(そういう理由で)

その他使える接続詞

・Therefore/ Thus(したがって)
・However/ On the other hand(しかし)
・In comparison with(~と比較して)
・For example/ instance(たとえば)
・In other words(言い換えれば)

時間配分を意識して問題演習に取り組む

英検準 1 級ライティング対策として、予想問題集や過去問に取り組む際は、時間配分を意
識することが重要です。具体的には、英文要約に 15 分、英作文に 20 分、見直しに 5 分をそ
れぞれ割り当てます。自分の得意・不得意を考慮して少し調整しながら、見直しを含め全体
で 40 分以内にライティングセクションを終えるように練習しましょう。

要点をわかりやすく伝えることが高得点のカギ

英検準 1 級のライティングセクションでは、要点を論理的に伝えられるかどうかが高得点
のカギを握ります。英文要約では筆者の主旨を把握して簡潔にまとめ、英作文では論理的な
構成を意識しながら意見を展開する能力が必要です。

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ンスよく伸ばせます。新形式の要約問題もカバーしていますので、英検準 1 級合格のため
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