
2026/1/29
「英語が苦手」「単語が覚えられない」「文法や熟語が丸暗記になってしまう」
—— そんな人にこそおすすめするのが、竹岡広信先生の講座です。
人気講座「難関国公立大英語」について、竹岡先生から講座内容と講座に込めた思いを語っていただきました。
実は、僕は英語が大嫌いでした
こんにちは。 学研プライムゼミで「難関国公立大英語」を担当している竹岡広信です。 今日は、この講座をどんな考え方で作ったのか、そして何を学ぶ講座なのかを、少し長くなりますがお話ししてみたいと思います。
いきなりですが、僕は高校生の頃、英語が本当は好きではありませんでした。
今となっては感謝しているんですが、教わった先生がとても厳しく、当時はとにかく英語が苦痛だったんです。
あるときは先生に「単語の知識が足りない」と言われたので、トレーニングペーパーを買ってきて、「1週間で1000語覚える!」みたいなことを本気でやったこともあります。 とにかくひたすら書く。10日間、必死にやりました。
結果はどうだったか・・・。
ほとんど覚えられませんでした。
「自分は記憶力が悪いんだ」
、本気でそう思っていました。
でも、後になって分かったんです。
悪かったのは記憶力じゃない。やり方だった。
だから今、僕が書いている本や、やっている授業はすべて
「高校生の自分が、あの時に必要だったもの」
なんです。
この講座も同じです。 当時の“竹岡少年”に向けて、授業をしているつもりで作っています!
単語は「訳語」ではなく「語源やイメージ」で覚える
この講座は、最初に単語から入ります。
「また単語か」と思う人もいるかもしれません。でも、ここでやる単語は丸暗記の単語ではありません。 僕自身、丸暗記で苦しんだ人間です。 だから、この講座ははっきり言うとアンチ丸暗記です。
たとえば、
・obscure
・ambiguous
・vague
全部「曖昧」と訳せてしまう単語ですね。
でも、訳語だけで覚えたら英語は嫌いになります。
だって、「それぞれどう違うんだよ」ってなりますよね。
僕が言いたいのはこうです。
単語はスペリングではなく、音とイメージです。
・obscure は「覆う」イメージ。何かに覆われて、よく見えない。
・ambiguous は意味があっちに行ったりこっちに行ったりする。ひとつに定まらない。
・vague は元々「空っぽ」。情報が足りない、ぼんやりしている。
こうやって語源やイメージから意味を理解すると、単語は「覚えるもの」ではなく「分かるもの」になり、英語が面白くなります。
この講座では、まず300語を確実に理解することを最優先にします。
慌てず、騒がず、ゆっくりやりましょう。
難関大は「単語の多義性」が合否の分かれ目に
難関国公立大は、「1単語=1訳語」では絶対に済ませません。 受験時には上位校になるほど、単語の多義性(意味の広がり)を普通に聞いてきます。
たとえば distance。名詞なら「距離」だけど、動詞なら「距離を取る」になる。
最近だと distancing で「社会的距離を取る」なんて言い方もありましたよね。
commit もそうです。語源のイメージは「ぐっと送る」
・commit to memory:記憶に送り込む → 暗記する
・commit a crime:犯罪を自分に送り込む → 罪を犯す
・commit oneself to:自分をそこに押し込む → ~に専念する
「罪を犯す」とだけ覚えていても、まったく足りません。 だから、単語を覚える時には、まず語源の核をぐっと押さえて、そこから意味がどう展開するのかを捉える。 あとはたくさん英文を読みながら肉付けしていく。僕はそう考えています。
従来、単語は「暗記するもの」でした。
単語集も、例文も、全部丸暗記。
それが平気な人は、それでいい。
でも僕は嫌だった。だからこの講座を作りました。
熟語は、単語以上に怖い
熟語も同じです。
たとえば allow for~。
元々は「allow oneself to go for~」 で、「自分がそちらへ向かうのを許す」となります。
そして言語はしばしば省略が起きるため「allow for~」となり、「~の方に向かう」となったわけです。
「allow for~」が、なぜ「~の方に向かう」になるのか、と疑問を持てるようになると良いですね。
「by virtue of」 もそう。
virtue を「美徳」だと思っている人が多いけど、元々は「力」という意味なんです。
「〜の力によって」と考えると、意味がすっと入ります。
このように、単語が持つ意味の筋道が分かれば、丸暗記になりません。
知らない単語は、見た瞬間に「あ、知らない」と分かります。
でも、知らない熟語は分からない。これが怖い。
たとえば call him names。
直訳すると「彼を名前で呼ぶ」だけど、意味は「ののしる、悪口を言う」。
京大レベルでは、ここで差がつきます。
よって、熟語は「知らないと気づきにくい」から必ず理解しておく必要があるんですね。
読解力は、量でしか伸びない
文法には、2つしかありません。
・書くための文法
・読むための文法
「4択のための文法」は存在しません。 4択は、ちゃんと使える文法を身につけた結果として、自然にできるようになるものです。
だからまずは、英作文にもつながる基本の文法をきちっとやる。 その上で、読解でのポイントを押さえる。 この順番で授業を組み立てています。
ここからは僕の自論です。 読む力を伸ばしたければ、数多く読むしかない。国語ができる子が本を読んでいるのと同じです。
ちまちました短文をちょこちょこやっても伸びません。 基礎を押さえた上で、長文をガンガン読んでいく。 ただ、みんな初めて出会った問題形式だとビビります。 だから授業内では、「下線部説明」「下線部訳」など、いろんな問題形式に慣れるための説明も丁寧にやっています。
英作文で差がつく
難関国公立大は、英作文で差がつくと言っていい。
僕も高校の時は英作文が嫌いでした。模範解答を写すだけだから先生に添削もしてもらえなくて、自力で泣きながらやった記憶があります。
たとえば「環境を破壊する」。 「destroy the environment」と書きたくなるけど、destroy は「完全破壊」で相当重い。 環境破壊は多くの場合「damage」の方が適切です。
「友達と遊ぶ」も play ではありません。「play」は子どもの遊び。
大人なら「spend time with」や「hang out」を使うのが適切です。
結局、英作文のポイントはこれだけです。
言いたいことを、自分が確実に言える表現で言う。
怖い表現(よくわかっていない単語)は使わない。僕は英作文を、そういう感覚で教えています。
自由英作文は「Fact」と「Opinion」
自由英作文で大事なのは、事実(Fact)と意見(Opinion)の区別です。
「楽しかったから良い」という内容ではダメ。何が楽しかったのかという根拠が必要です。
たとえば「言語は思想に影響するか?」というテーマなら、 まず、犬の鳴き声が日本語では「ワンワン」、英語では「バウバウ」。 そして、言語によって、音の聞こえ方・ひいては世界の捉え方が影響されている、と展開していく。
そうやって論理を組み立てていく訓練をしていきます。
最後に:英語は、楽しいときに伸びる
僕がいつも感じているのは、生徒の英語が伸びる時って、目を輝かせて楽しんでいる時だということです。 無理やりやらされる単語テストでは、力がつきません。
ただし「好き」だけだと限界があります。
「好き」×「楽しい」が一番強い。
僕は、英語が嫌いだった教師です。
だから、同じ思いをさせたくない。
英語を「嫌なもの」から「ちょっと面白いもの」に変えたい。
この講座を通して、「英語は大丈夫だ」と言える人が増えたら、僕はそれが一番嬉しいです。
※この記事は下記動画をもとに、プライムゼミ編集部が再構成したものです。

学研プライムゼミ英語講師|竹岡広信先生
NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で紹介された、多くの東大合格者が信頼を寄せる英語講師。東大英語だけでなく英検対策、英作文講座は大絶賛されている。現、学研グループ特任講師、大手予備校講師および竹岡塾主宰。










