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【勝てる学習術】「現代文」は平均点を目標とした最低限の対策で!

東京大学|Y.S

文系の人にとって入試科目の「現代文」は、多くの大学で配点が比較的大きくなっています。にもかかわらず、多くの受験生の得点は平均点近くに集中し、あまり差がつかない科目でもあります。そのため、現代文の対策は疎かになりがちです。しかし、これは逆にいうと、大失敗すると自分だけ大きくハンデを負ってしまうということでもあります。

したがって最低限でも、他と差をつけられないための対策は行う必要があります。今回は、現代文対策にどのような戦略・スケジュール感で取り組めば良いかお伝えします。

2パターンの「現代文」対策の考え方

「現代文」という科目は、上で述べたように、順当に得点できれば差がつきにくい科目です。また、どうしても対策が立てにくく、得意な人はずっと得意なまま、苦手な人は最後まで苦手意識を持ったまま、ということになりがちです。したがって、今現代文である程度得点できている人、もしくは得意であるという人は、正直言って他教科の対策に時間を当てた方がコストパフォーマンスの点から有益です。

一方で、苦手な人、本番にあまり強くないタイプの人というのは、平均点付近の点数をとることができず、周りと大きく差をつけられてしまう可能性があります。それを防ぐための対策を最低限だけ行い、あとは他教科の対策を行いましょう。つまり、現代文が苦手な人の場合の基本は、現代文は最低限にして、他教科の対策を頑張って得点できるようにするということが、逆説的に現代文対策の戦略ということになろうかと思います。

演習問題で論理の流れの追い方をつかもう

現代文が苦手な人の具体的な対策としては、共通テスト・2次試験等、自分の受ける試験形式の過去問をとにかくたくさん解くということになります。特に共通テストは、過去問をやり込めばやり込むほど得点が安定します。この際、時間を測って演習問題を解いた上で、自分が論理の流れを追えていたか、解説をしっかりと読み込みましょう。現代文が苦手な人は、そもそも論理の流れを追えていないことが非常に多いです。解説では、図等を用いてわかりやすく説明してくれていますから、なるべく多くの類例に触れて方法論の雰囲気をつかみましょう。

2次試験についても、やはり過去問をある程度やりこむことで得点は安定します。先生などに添削を頼むと自分の答案を客観的に分析してもらえるので、さらに効果的です。

対策スケジュールはそこまで厳密に考える必要はなく、他教科の対策の余った時間で、秋頃から2次試験の過去問を解き始め、冬休みにはセンター試験・共通テストの過去問演習をやり込み、共通テスト後は再び2次試験の過去問をやり尽くす、くらいのペースが妥当だと思います。

東京大学|Y.S

東京大学法学部に在学しています。入学年度は2019年度です。少しでも早く一歩を踏み出し、継続して努力する皆さんを応援します。

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