ほとんどの受験生の方が一度くらいは挫折を味わうことになると思います。その大半の理由が学校のテストや模試の成績が悪く、受験も近いことから焦りが芽生えてくるためでしょう。私も受験期に多くの挫折を経験し、その度に立ち直ってきました。そのときの気持ちのコントロールは簡単ではありませんが、それを克服しないと前を向くことは難しいはずです。今回は、私の経験を元に、成績などで気分が落ち込んだ時の切り替え方についてお話しします。
模試やテストは今自分がどこにいるかを見るためにある
大前提として、模試やテストは自分の現在位置を知るためにあり、「今自分はこの科目のこの単元が弱い」というような、弱点をあぶり出すために存在します。良い点数を取ることは決して目的ではありません。その本領は試験後で、その復習をするかどうかによって大きく効果の現れ方が異なってくるのです。
ところが、頭ではそのようにわかっていても、実際に目に入ってくるのはパッとしない成績であったりするわけで、焦りを感じないようにするのは難しいことですよね。
落ち込まないことより、大事なのは引きずらないこと
テストや模試で思うような成績が出せずに落ち込むことは、正直言って回避しようがありません。しかし受験に成功する人は、ここで引きずらない・悩まないということを無意識に行っています。受験が近づくにつれて模試が増え、その度に落ち込んでいる人を見てきましたが、何人かはそこから1週間ほどそれを引きずってしまい、勉強が手につかない様子でした。
逆に成績を返却されて、思うような成績でなくても、数時間後にはケロッとした顔で勉強をしている人もいました。どう考えても後者の方が、効率が良く、無駄がないですよね。いい意味で彼らは「楽観的」と言えるでしょう。
成績が返却されたその日から勉強を始めなさいとは言いません。ですが、その次の日からは完全に切り替えられていることが理想です。そのためには「少し汗を流す・友達とおしゃべりする・とりあえず寝る」、この3つが、私の中では効果のあった方法です。
私はセンター試験直前の模試で思うような点数が取れず、ストレス発散のためにとりあえず校庭で汗を流すことにしました。半信半疑で試してみましたが、その数時間後にはいつも通りの集中力で勉強に励むことができたのです。
友達と数時間話したりするのもかなり効果的ですね。受験が終わったときのことを話し合ったりして、とりあえず勉強から脳を解放してあげることで、かなりのストレスが軽減されるはずです。
それでも焦りや落ち込みが消えなかったら、そこは寝るのがおすすめ。中途半端な集中力で無理に勉強を続けるよりは、いったんリフレッシュして、次の日から怒涛の追い上げをする方が無駄がありません。
いくら受験のことで落ち込んでも気分は凹むばかりで、良いことなんて一つもありません。そうやって悩んでいる間にもライバルは勉強していることを想像すると、いつまでも引きずってなんていられませんよね。
北海道大学|T.K
北海道大学農学部に2019年に入学しました。ブログで受験に関するノウハウを連載しています。みなさんへもとっておきの話を提供できればと考えています。