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難関大合格者の受験術

【勝てる学習術】同じテキスト・授業で学んでいるのに合格する人としない人がいるのはなぜか

東京大学|A.I

みなさんはそれぞれ、いろんな志望大学を目指して日々勉強していることと思います。私は受験勉強当時に「みんなほぼ同じテキストを勉強して同じ授業を取っているのにどうして合格する人と落ちてしまう人がいるのだろう」と疑問に思ったことがありました。そのときはふと思っただけで、特にその疑問を深掘りしませんでしたが、大学生になって家庭教師のバイトなどをするうちに、その当時の疑問に対する答えが自分なりに見つかったような気がしています。ここでは、私なりの答えの一部を皆さんに教えることができればと思います。

自分を知ることが点数の差につながる

同じテキストを解いても、同じ教科書を読んだとしても、そこから得られる知識そしてそこから得る学びの量は人によって大きく違います。その差が成績に反映されて点数の差になっていくのです。では、なぜ人によって同じテキストから得られる学びの量が変わるのでしょうか?それは、ずばり「自分が何に対して無知なのか、何の知識のどの部分への理解が足りていないかを知っているか知っていないかの違い」、これだと思います。自分が知らない知識に対して敏感になりましょう。

例えば、同じ歴史の教科書で「信長は本能寺の変で殺された」という文章に出会うとします。ある人は、「へー」で済ますかもしれません。でも、ある人は「信長ってあの有名な武将だよね? あの人って殺されちゃったんだ! 本能寺の変? この言葉知らなかったな、メモしておこう! これってどんな事件なんだろう」と考えるかもしれません。自分が何を知らないかに敏感になることで、新しく出会った知識・新しい考え方を瞬時に察知することができます。そしてその知識・考え方を身につけようとすることができます。1つのテキストをただ読むだけの人に対して、1つのテキストを読んでいるときに知らない知識にマーカーを引いたり、別のノートに書き写す人がいます。こうして差が表れてくるのです。

アウトプットすることが勉強の最終目標

それに対し、得た知識の具体的な運用、つまり、英単語の知識を使って実際に長文を読む、英作文をする、世界史の論述を書いてみる、数学の解法を組み合わせて初見の問題を解く、こうしたことが実際の試験では求められます。いくら解法をストックしても、教科書を読んでも、単語帳を読んでも、その知識をどのように組み合わせて問題を解くかという訓練が足りないと、せっかくの知識が宝の持ち腐れ状態になってしまいます。したがって、アウトプットが非常に重要であることがわかります。

また、アウトプットすることが最終目標なわけですから、それに照準を合わせたインプットを行う必要があるということもわかります。つまり、勉強の基本はアウトプットであるということです。アウトプットを行う中で自分に足りない知識の存在を認識し、それを補うためにインプットを行うようにしてください。

「アウトプットが勉強の基本」とは言っても、インプットの重要性が損なわれるわけではないことに注意してください。大事なのは、「何のためにインプットを行っているのか」ということです。ともすればインプット中毒に罹患してしまいがちな受験生の皆さんにとって、この記事がその治療薬、あるいは予防薬となることを願っています。

東京大学|A.I

東京大学法学部に在学しています。入学年度は2018年度です。みなさんが少しでも受験を楽しく乗り越えられるようにアドバイスをしたいです。

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