私は受験生の勉強をみることがあるんですが、受験生の相談に乗る中で「英語のリスニングが難しいです」という声をたくさん聞いてきました。私は英語のリスニングの勉強にはまず大きく分けて2つあると思っていて、1つ目は基本的なリスニング能力を上げる勉強、そしてもう1つはテストの時のリスニングのテクニックの勉強です。
今回は、皆さんのリスニングを根本的に鍛えられるよう、1つ目の「基本的なリスニング能力を上げる勉強」に焦点を絞ってお話ししたいと思います。
単語を覚えるときには発音とアクセントもチェック
皆さんは日々、単語帳を使って多くの単語を覚えようと努力しているのではないでしょうか。でも、単語を覚えるときにただ字面と意味のみを覚えればいいやと思っている方はいらっしゃいませんか? 私の教えてきた生徒の中で、単語のスペルを書けるけど、「この文章を読んで」と言ったときに「発音はわかりません」という生徒がいました。
もったいないですよね。その単語の意味を覚えるときに発音・アクセントを覚えるのはそこまで労力が必要なことではないと思います。でも、あとから学び直すのは時間も労力もかかります。なので、新しい単語を覚えるときに、発音記号とアクセントがどこにあるかも確認しましょう。そして、可能なら学習参考書などの付属CDや音源、またはグーグル検索でネイティブスピーカーの発音を聞いて、自分で発音してみましょう。
自分で発音がわからない単語は、聞き取ることもできません。そのためこの勉強はリスニングにおいて基礎的な学習法です。そして、この勉強は言うまでもなく発音アクセント問題にも効果が直接的に表れます。発音アクセント問題を侮っていると、気づいたら失点がかなり大きくなってしまいます。
わざわざ発音アクセントの勉強をあとから頑張るよりも、新しい単語を覚えるときにここを押さえて済ませてしまいましょう。
毎日少しずつの学習を続けて英語に耳を慣らす
1つ目のアドバイスと共に行ってほしいのが、「英語に耳を慣らす」ことです。これは私の経験則なんですが、私は高校2年生の時に英語、そして英語のリスニングがかなり得意でした。でもそこで調子に乗ってしまい、3年生の夏まで英語を一切やりませんでした。そうしたら、英語、特にリスニングの点数が、3年生の夏で半分くらいまでに下がっていました。その時私は、「英語の音源を1日にわずかでもいいから毎日聞こう」と思いました。
英語の音源にはいろいろあります。例えば、NHKの英語ラジオ。これは毎日15分程度ですし内容も面白いので中学生のうちから始められます。あとは、英検の教材のリスニング問題。そして志望大学の過去問。リスニングに特化した参考書。なんでもあると思います。それを毎日、1問でもいいから聞いてみてください。だんだんと聞き取れるようになってくると思います。それが難しいときは、設問を解こうとしなくてもいいと思います。通学の電車で聞き流すだけでもいいので毎日続けましょう。
高校3年生の後半になってきたら、毎日志望大学の過去問のリスニングを1問解いてみる、というのがおすすめかもしれません。
リスニングの能力は一日にして成らずです。この記事を読んだ人は、今日から始めましょう! リスニングは早めに対策しておけば、後から焦ったりすることもなくテストに臨めますよ!
東京大学|A.I
東京大学法学部に在学しております。入学年度は2018年度です。みなさんが少しでも受験を楽しく乗り越えられるようにアドバイスをしたいです。