難関大合格者・
有名講師による
大学受験勉強法

大学入試の基礎知識

志望校、いつごろまでにどんなふうに決めよう?

学研プライム研究所スタッフ

受験を控えている限り、それが半年後だろうと3年後だろうとお構いなしに聞こえてくるのが「志望校」ということば。決めれば受験勉強の方針も定まるし、モチベーションにもなるのだから早く決めたほうが……という意見もあります。でもそんなに大事なものを、ぱっと決めてしまうというのも考えもの。

結局いつごろまでに、何を重視して決めれば良いのでしょう?

着地点は「高3の夏休み前」

勉強のペースがいろいろなのと同じように、志望校決定でも、人によって時期がばらばらなのは当然です。決めないと落ち着かないという人は高1のころから考えても良いですし、じっくり考えたい人は悩むだけ悩めばOK。けれど、勉強面の大きな方針転換がきくのはおおよそ高3の夏休み前までで、その時期までには志望校をはっきりさせておくのが望ましい、ということは忘れないでください。その後はバタバタしているうちに秋になり、冬になり、いつの間にか受験が目と鼻の先に、ということになってしまいますから。

ただ、逆にいえば、早く決まっている場合でも高3の夏休み前までは見直しがきくということです。むしろ、見直しを忘れないでください。高校生といえばいろいろな経験ができる時期ですから、その中で興味や関心が揺らいだり、変わったりするのも当たり前。それをきちんと自分なりにモニタリングし、志望校決定に反映させてこそ、その後の勉強へのモチベーション維持や、ゆくゆくは大学生活の充実にもつながっていくのです。

「好き」「得意」、そして「現実的要素」を少し


あなたの「やりたいこと」は?

いわゆる「大学全入時代」といわれ、「就活に有利になるから」とか「周りのみんなが大学に行くから」という理由で大学受験を決める人も、決して少なくはない(と思われる)今日このごろ。けれども自分の「やりたいこと」も知らずに大学に進めば、せっかく合格しても、その後の生活はぼんやりしたものになってしまうかも。入るなり専門的な科目の授業が目白押し、というカリキュラムの学校なら、なおさらです。

志望校決定に迷ったら、自分自身に問いかけてみましょう。「好きな科目は?」「得意な分野は?」「いま気になっていることは?」「将来したい仕事は?」そこで出てきた素直な答えが、あなたの指針になってくれるはずです。


ブランドにこだわらないで

何をしたいのかが見えてきたら、インターネットや大学案内冊子を活用して、大学で行われている研究のことを調べてみましょう。それも1つの大学にこだわらず、幅広く調べてみるのがおすすめです。

レベルの高い・低いにかかわらず、おもしろい研究をされている先生はたくさんいらっしゃいます。大事なのは大学のブランド性ではなくて研究内容や研究との向き合い方。自分にしっくりくると思ったところがいわゆる「難関校」なら、そこを目指して頑張って勉強しよう! と思うのも良いですし、逆にランクとしてはそれほど高くはないとされている大学でも、おもしろそうな研究を見つけたのなら、そこを志望校・志望学部にするのも良いでしょう。


志望校に足を運んでみよう

インターネットなどで情報を入手したら、オープンキャンパスや文化祭を利用して、実際に足を運んでみるのも良いでしょう。

インターネットや冊子ではわからなかった大学の雰囲気をつかむことで、本当に志望校として自分にあっているか判断の助けになります。

オープンキャンパスについては、このサイト内でも「オープンキャンパスに行ってみよう」という記事でわかりやすく説明しています。あわせてそちらも読んでみてください。


時間、お金、受験方式・日程……現実的な問題にも注意して

さあ、これで志望校は何となく見えてきた、と思っても、最終決定を下すのは少し待って。

受かったとして、そこにどんなふうに通うのか、時間は往復でどのくらいかかるのか、卒業するまでにかかるお金はどれくらいなのか、受験方式にはどんなものがあって、本番はいつ、手続きはいつまでなのか。
こういった具体的な要素についても表にまとめるなどして比べた上で、最終的な決定をするようにしましょう。

こうしたポイントは、保護者の方と相談するときの焦点にもなります。最大の注意を払うべきもののひとつが、お金の問題。たとえば、一般的に国公立の大学は私立よりもお金がかからない(だが研究のための設備はしっかりしている)といわれています。

受験科目数は比較的多くなる傾向にありますが、それも考え方によっては、国公立大の対策をしておけば、志望校や受験方式を変えたくなっても柔軟に対応できるということ。もちろん「やりたいことができるなら」という条件付きですが、国公立受験を視野に入れてみるのも悪くはないはずです。

入学金のことも、意外と盲点になりがちです。私立の大学をいくつか併願するときには、ある大学の合格発表がある前に、もう合格が決まったほかの学校の手続き締め切り日が来てしまうことがしばしば。入学金を支払わなければ合格は無効になってしまいますから、無駄を省くためには上手にスケジュール管理する必要が出てきます。こうした要素も参考にして優先順位をつけておくと、急な志望校変更にも対処しやすくなるでしょう。

周りの様子を見て、焦ってしまうこともある志望校決定。しかし、多くの要素に目を向け、じっくりと考えれば、その先の自分にとって必ずプラスになる決定ができるはず。たくさん調べて、たくさん悩んだ上で、みなさんに「ここだ!」 という学校が見つかりますように。

学研プライム研究所スタッフ

学研プライムゼミをはじめとした映像教材を制作しています。難関大受験のための学習法をわかりやすく解説します。

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