こんにちは! みなさんの苦手教科はなんですか? 私は文系だったのですが、高校に入ったばかりの頃は数学も国語も苦手というだいぶ危機的な状況でした。そこで、今回は数学に絞って、どのように苦手を克服していったかをお伝えしようと思います!
とにかく問題演習の量を確保する
何を当たり前のことをと思った数学が苦手なそこの方。本当に量の確保ができていますか? 私は高校に入ってすぐに数学の授業を受けて「これ相当気合い入れないとやばいな」と感じたため、教科書に対応した傍用問題集と網羅型の厚い問題集をひたすらやり込みました。どれくらいやったかというと1つ目の問題集に関しては全ての問題がパッと解けるようになるまで、もう1つの問題集は解けない例題がなくなるまで(苦手な問題は4回くらい)やりました。
勉強は質か?量か?という二元論的な議論を好む方がいますが(無意味な議論です。質も量も重要に決まっています)、特定科目がそれまで苦手だった人に関しては、その科目のいろはも分かっていないのに質を追求できるはずがありません。最初はとにかく勉強量を増すしかなく、その中で、自分がどう勉強したら理解しやすいのか、記憶が定着しやすいのかということがだんだんと分かってくるのです。
数学が苦手な人は、今すぐ自分の今のレベルにあった網羅型の問題集を買ってきて、例題を全て解けるまでやりましょう。その問題集が難しいと感じる人は、学校で配られた問題集を教科書や授業ノートを見ながらやり込みましょう。
素早く解くより確実に解くことを意識
ここからは具体的にどう勉強するかという話ではなく、意識的な話です。
数学は共通テストで特に時間が足らないという問題が起こりやすい教科です。解くスピードを上げるのも大事ですが、入試に関しては試験時間の中で自分の得点を最大化することが最も重要です。ですから、数学が苦手な人は素早く解くことではなく、確実に解くということを意識してください。
加えて、本番までの時間があまり残されていない人は、覚悟を決めて頻出分野をリサーチして、その分野に絞って勉強しましょう。東大文系数学でも4問のうち2問は微積分や確率から出ることが多く、その2問を確実にとって40/80点取れればOKという戦略を取る人が結構います。入試は全部の問題を解けというものではないので、自分の得意なことを伸ばす方が得点を伸ばせるのか、苦手を克服した方が得点を伸ばせるのかを自分で判断して、普段の勉強スタイルを調整していきましょう。
東京大学|R.S
東京大学経済学部に2021年4月から復学しました。中学からの苦手科目を高校で得意科目に変えた経験や、公立中高から東大に現役で合格した経験をベースに、皆さんにとって有益な情報をお届けします。