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【苦手克服の必勝法】“捨て科目”にするのは絶対NG!

東京大学|A.I

みなさんは苦手科目の対策をできていますか? この質問に対して「はい」と答えられない人は多いと思います。私は高1生から高3生の人と話す機会が多くありますが、多くの皆さんの悩みは「苦手科目をどうしたらいいかわからない」というものでした。ここでは科目を絞らないで「苦手科目を克服するには」という大きな問いについて考えていきます。

苦手科目は克服しないと負のループに……

「得意科目を得点源にして苦手科目は“捨て科目”にしよう」と考えている人もいるかもしれませんが、これは戦略としておすすめできません。もし得意科目の試験が難化したら? 逆に易化して他の受験生との差がつかなくなってしまったら? いろんなリスクが潜んでいます。受験日の直前になったら科目を絞って勉強するのも作戦としてアリだと思いますが、“捨て科目”は絶対に作ってはならないです。特に高校1・2生、そして受験まで例えば1か月でも残っているなら苦手科目を克服してください

苦手科目は苦手意識があってついつい勉強を避けがちではないでしょうか。授業中も「今聞いてもわからないからとりあえず板書だけ写して別のこと考えてようっと」など考えてしまいませんか? そうすると、わからない部分が増えていく一方になり、周りとの差が開いていき、どんどん苦手意識も増大していき、成績も目に見えて悪くなり……と、負のループに陥ってしまうのが苦手科目の怖いところなのです。人間誰しもあえて苦手なことをやるよりも自分が好きで得意なことに時間を使いたいものです。そうすると得意科目ばかりに時間を割いて苦手科目を一切やらなくなってしまうのです。

まずは苦手科目に取り組む意識を持とう

そこで、苦手科目を克服するためにどうすればよいでしょうか? 先ほど申し上げた通り、何の意識もしないと苦手科目は先延ばしにしてしまいがちです。これを防ぐために「毎日苦手科目の教科書を◯ページ読む、問題集を◯問解く」など、日頃から苦手な科目に触れるように目標を設定しましょう。その目標を紙に書いて机の前の壁にでも貼ってみてください。そうすると、得意科目に手を付ける前にとりあえず苦手科目をやろうという意識が芽生えてくると思います。まず大事なのは意識改革なのです。苦手科目をやらねばならない、この分量はこなさなければならないという意識が芽生えたら大きな前進です。

次に、分野を絞ることをお勧めします。例えば、漠然と数学ができないと思っている人も、実は「この分野が特に苦手だ」とかあると思います。まず教科書の目次を開いてください。今までの模擬試験やテストの成績と照らし合わせながら、自分の苦手な単元・時代・分野はどこなのか吟味しましょう。苦手科目だからといって1から全てを同じ熱量で見直すのがよいというわけではなく、理解できている所なら確認だけでいいですし、特に苦手なところは他よりも高い熱量で取り組まなければなりません。濃淡をつけて取り組みましょう。濃いところも薄いところも必要です。

私はなかなか地学基礎と化学基礎の暗記ができなかったので、毎日学校に行く電車では地学の、帰りの電車は化学の教科書を読もうと決めていました。こうしてルーティーンに入れるのも、苦手科目の勉強が習慣化できるのでおすすめです。

今回は苦手科目を克服することの重要性と、その第一歩の踏み出し方をお話ししてみました。みなさんが少しでも苦手科目に取り組む気持ちを持ってくれたらうれしいです。また、苦手科目をどう勉強したらいいか悩んだら、その科目の先生に聞くのが一番だと思います。周りを頼りながらうまく勉強していってください。

東京大学|A.I

東京大学法学部に在学しています。入学年度は2018年度です。みなさんが少しでも受験を楽しく乗り越えられるようにアドバイスをしたいです。

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