今回は「古文のノート術」をご紹介しようと思います。私が実際に中3生ごろから高3生まで行っていたおすすめのノート術です。ただし、私は古文については塾に通っていませんでしたので、学校で先生に勧められた方法があれば、そちらを優先してください。きっとその先生の授業の方針では、その方法のやり方の方がやりやすいでしょう。それを踏まえた上でもノートの取り方に悩んでいるという人は、この記事を参考にしてみてください。そして、すでにやり方が定まっている人や勧められた方法で行っている人も、何か自分が取り入れられるものはあるかなという軽い気持ちで読んでみてください。
予習・復習のためのノート
私の古文のノートは、特に予習・復習のしやすさに重点を置いていました。というのも、古文の学習の中で「自分はどこまで自力で理解できていたか、どこの助動詞をミスしたか」というのをはっきりさせたかったので、予習・復習、特に予習に時間を割いていたためです。そのため、ノートも予習がしやすいように作っていました。
では、以下が実際のノート術です。まず、キャンパスノートを横向きに使います(90度回転させた状態)。ノート1ページの下部(ノート本来の向きで言うと右側)に5行分くらいの幅のスペースを空けたいので、線を横に引っ張り、ページ全体を2分割します。そしてページの上の部分に古文の文章の本文を写します(写すのが面倒くさい人は教科書の拡大コピーを貼るのもよし)。この本文を写すとき、各本文は2行ずつ空けて書いてください。これで前準備が整いました。
この状態で、予習がスタートです。予習では、自分がどうやって品詞分解を行ったか、自分が考える現代語訳、自分で調べた単語の意味を、本文の隣に空けておいた2行のスペースにシャーペンで書いてください(2行分いっぱいいっぱいには書かないでください。後でもうちょっと書くことがあります)。ここで、自分が知らなかった単語は下のスペースに書いておくといいでしょう。
予習が済んだら、あとは授業です。授業中は色ペンを使って、先生の言ったことや自分の予習の訂正を書き入れていきます。自分の品詞分解が合っているか、現代語訳の訂正はあるかなどを、自分の予習を書き入れた隣にどんどん書き加えてください。その中で、間違えたポイントや気づき、覚えておきたい重要事項は下のスペースに書き入れてください。
これで授業は終わり、次は復習の時間です。復習の時は自分がシャーペンで書いた予習と色ペンで書き入れた正しい情報を見比べて、自分が何を間違えたのか・どうすれば正しい訳ができ正しい理解ができるようになるかを考えてください。そして自分が下に書き入れていた気づきや発見、新しい知識を見て確認してください。
これが一連の流れです。一見手間暇かかっているように見えますし、これからやろうと思ったら気が遠くなるかもしれません。でもやってみれば、確実に力はつくと思います。少なくとも一つ一つの文章にしっかりと向き合うことができ、一つの文章から多くのことを学べることは確実です。
私は塾で古文は取らずに、この方法で学校での学習を続けてきました。そして古文は安定した点が取れる科目でした。古文で伸び悩んでいる人にとってこのノート術が、どういう風に勉強したらいいかの指針になればと思います。
東京大学|A.I
東京大学法学部に在学しています。入学年度は2018年度です。みなさんが少しでも受験を楽しく乗り越えられるようにアドバイスをしたいです。