こんにちは。今回は文系志望の高校生に向けて社会科目の受験対策についてお話ししていこうと思います。テーマは社会の勉強スタート時期はいつからがいいのかということですが、これは人によって大きく異なってくると思うのでいくつかに分けて整理していこうと思います。
2次で社会がある難関大受験なら対策は高2夏休みから
まずは2次試験の社会科目のレベルが共通テストより高く、かつ他の科目(英語や数学)のレベルも高い大学を志望している人の場合です。2次試験のレベルにもよりますが、東大や京大などの旧帝大を始めとして共通テストとは1段階、2段階くらい2次試験のレベルが違う大学を狙っている人は、高2の夏休みくらいには勉強を始めた方がいいと思います。高2のうちは学校の授業内容を押さえることを重視して、毎回の定期試験で満点を取るつもりで勉強しましょう。ただし、定期試験期間以外の普段の勉強は、英語と数学中心で大丈夫です。学校の先生にも言われると思いますが、英・数を固めることを最優先に勉強しましょう。余裕がある人は高2のうちに全範囲をある程度終わらせて、センター試験の過去問などで知識を整理できるといいと思います。
社会重視の私大入試には高2からハイペースで対策を
次は、第1志望が私立で、個別試験に数学がないなど、社会以外の受験科目が少ない人の場合です。私立文系は国語・英語・社会などで受験可能な大学が多いと思います。このような人は数学を勉強しなくても良い分、高2の始めからゴリゴリ社会を勉強して、高2の段階で共通テストの得点が80%~90%くらい取れるように頑張りましょう。高3では過去問演習や知識の体系化に力を入れるためにも、高2の段階である程度の知識は入れておきましょう。
社会は共通テストだけなら対策は高2で半分くらいまで
最後に、共通テストでしか社会を使わない人の場合です。基本的には英語や数学を中心に勉強するといいと思いますが、学校の授業を真面目に受けて、定期テストの時だけは満点狙いで勉強しましょう。社会は高3に上がってからやっても、共通テストレベルであれば8割は取れるようになると思うので、高2のうちに半分くらい勉強しておけば、共通テストではアドバンテージとなるような点数を狙えると思います。
大雑把な分類ですが、おそらく上のような分類で足りるのではないかなと思います。文系の人は社会が嫌いではない、むしろ好きという方も多いと思うので、勉強配分を間違えないように、志望大学の試験科目や配点のバランスを考えた上で社会科目の勉強時間を設定しましょう。どんなレベルを目指す人でも、他の科目が平均的な成績であれば、基本的には高2の夏休みくらいに始めれば社会科目の勉強は間に合うと思います。
東京大学|R.S
東京大学経済学部に2021年4月から復学。中学からの苦手科目を高校で得意科目に変えた経験や、公立中高から東大に現役で合格した経験をベースに、皆さんにとって有益な情報をお届けします。