東大生から聞いたとっておきの暗記法をご紹介します。
- ノートや教科書を白黒コピーする
- 覚えたいところを黒ペンで塗りつぶす
- 他人に説明できるまで読みこむ
ノートまとめは、勉強したうちに入らない
勉強の定番ツールとして、「まとめノート」があります。自分なり重要項目をまとめたノートを作れば、ノート作りで理解を深めることができ、それを使って試験勉強すると効率的です。現在東大生の小林さんも、かつてまとめノートを作っていたました。まとめノートを作っていると勉強しているという満足感があり、キレイにまとめ直すのは楽しかったそう。
ところがある時、ノートを作っていて気がつきます。「キレイにノートはまとまったけど、肝心の内容は暗記できてない」。
一体なぜでしょう。それは、ノートをまとめること自体は、頭を使わない単純作業だったのです。きれいにまとめることに時間をかけがちですが、それは作業であって勉強の効果が薄く、その後でノートを活用することで、初めて内容を身につけられるのです。
それならば、まとめノート作り自体にとられる時間は無駄ではないか。小林さんはそう気づき、別の方法を考えました。
コピーを塗りつぶすだけでオリジナル問題集
そこで小林さんが考え出した「まとめノートに代わるもの」のは、ノートやプリントなどをコピーして、覚えたい箇所を塗りつぶしたもの。短時間で効果的なオリジナル問題集が作れます。方法は簡単です。
①授業のノートや配布プリント、教科書のテスト範囲のページなど、まとめたいものをコピー機でコピーする。
②コピーの覚えたい部分を太めの黒ペンで塗りつぶす。
③塗りつぶした部分がすらすら言えるようになるまで繰り返し読む
答えがわからない時は、その度に教科書やノートを確認。単純な穴埋め問題はもちろん、記述問題などの勉強もできます。しっかり繰り返して、例えば友達に問題の解き方を聞かれたときにすぐ説明できるくらいにしましょう。
この「白黒コピー問題集」勉強法で、小林さんは「まとめノート」の時間の無駄を節約しました。さらに、解き方をきちんと自分で理解でき、テストで応用問題が出たとしても焦らず解けるようになったそうです。
本当はしっかり内容を理解していないのに、理解した気になることを防ぎ、知識の定着率もアップ
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