化学基礎は難しいですよね。おそらく勉強も後回しにしている方もいらっしゃると思います。これを読んでくださっている方がいま何年生かわからないですが、とりあえず学校の授業はしっかり聞いておいてください。高3で受験間近になって共通テストのために化学基礎を勉強しなければならないとなった時に、学校のベースが少しでもあればだいぶ楽だと思います。
今回は化学基礎を勉強する方への、私からのエール兼、重要な点についての助言をお届けします。
元素記号・周期表は覚えなければ始まらない!
化学基礎は暗記事項が少ないと思っている方いらっしゃいませんか? おそらくそれは正しいと思いますが、それでも、「これを覚えないと何も始まらない」というものがあります。それは、「元素記号」「周期表」です。
まず、元素記号について話しますね。Mgとかのやつです。これに関しては早く覚えてください! 名称と元素記号のアルファベットは割とそのままなので、覚えやすいと思います。
そして、その記号が表のかたちに並んでいるものを見たことがありますか? よく教科書の表紙の裏に載っているやつです。これが「周期表」というものです。周期表はただ並べたものというものにとどまらず、並んでいる順番も縦の順番も列も全て重要なので、その表を自分で再現して書けるようにしてください。
周期表の有名な覚え方を知っていますか? 「水兵リーベ僕の船(以下省略)」というものです。この覚え方を知らなかった方、そして周期表を覚えるのに苦労している方は、ぜひインターネットで「周期表 覚え方」で検索してください。「水兵リーベ」の覚え方が一番たくさん出てくると思います。
元素記号や周期表は、正直言って、問題でそのまま聞かれるわけではありません。でも覚えていないと話になりません。覚えている前提で問題は作られています。そして、化学基礎で覚えなければならない細かい知識も、周期表と照らし合わせると覚えやすかったり、周期表と関連のあるものばかりです。
抜けがちな「実験についての設問」を落とさないこと!
学校で化学の実験をおそらくたくさんしてきましたよね? 学校の試験の時は、その実験の手順、使った道具、実験するうえでの注意点などを覚えて試験に挑みましたよね。共通テストでも同じです。教科書に載っているような有名な実験に関しては、実験道具の配置や実験の注意点、得られる実験結果を覚えましょう。実験道具の配置は、教科書に載っている図で覚えてください。
例えば、フラスコの中の水はどこまで入れるのか、加熱するときに栓はすべて閉じていいのか、漏斗の配置の仕方、など例は挙げきれないです。このあたりは問題集で解くたびに、きちんと教科書で正解を確認してください。
実際の試験で実験に関する問題がたくさん出るということはないかもしれませんが、この数問を落とすのはもったいなすぎます。なぜなら考える必要もなく、覚えれば済む話なのですから。特に共通テストにおける数問は大きすぎますから、皆さんはここまでしっかり覚えてみんなに差をつけましょう。
東京大学|A.I
東京大学法学部に在学しています。入学年度は2018年度です。みなさんが少しでも受験を楽しく乗り越えられるようにアドバイスをしたいです。