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英検®準1級の長文問題は難しい?特徴や読み解くコツ、効果的な勉強法を紹介

学研プライム研究所

「英検®準1級の長文が難しくて読めない……」と苦戦する人は少なくありません。速く正確に読み解くのは簡単ではありませんが、長文の読み方や問題の解き方などのコツを押さえれば少しずつ読めるようになります。今回は英検準1級のリーディングセクションに焦点を当てて、長文問題の特徴や読み解くコツ、効果的な勉強法などを解説します。

英検準1級の試験概要

英検準1級の一次試験は、リーディングとライティングの筆記試験(90分)およびリスニング試験(約30分)で構成されています。ライティングでは英文の要約(60~70単語)や英作文(120~150単語)が出題されます。リスニングでは会話やアナウンスを聞き取り、それらに関連する設問に回答します。
二次試験は、英語での面接形式です。面接委員との会話や4コマイラストの展開を説明する力、意見を述べる力が評価されます。

英検準1級の配点と合格基準スコア

英検準1級の配点は各技能750点で、一次試験の合格基準スコアは1,792点とされています。日本英語検定協会によると、2016年度第1回一次試験では、全体で約7割の正答率だった受検者の多くが合格しています。英検®準1級のリーディングでは、7割以上の取得を目標にするとよいでしょう。

英検準1級の長文問題の傾向や特徴

英検準1級のリーディングセクションは、短文空所補充と長文空所補充、長文内容一致選択で構成されています。大問1では日常的な会話文が多く、大問2と大問3では説明文や評論文が出題されます。

長文で出題される語数

英検準1級の長文問題では、大問2と大問3において語数が異なる文章が出題されます。大問2では、約250語の文章を用いた空所補充問題が6問出題されます。一方、大問3では約400〜500語の内容一致選択問題が出題され、設問数は7問です。

長文のレベル

英検準1級で出題される長文問題の難易度は高いと考えている人は多いでしょう。しかし、実際の文法や単語のレベルは高校英語の範囲内です。

出題分野

英検の公式サイトを参考に、出題される場面や状況、話題を以下の表にまとめました。

場面・状況話題
家庭
学校
職場
地域
電話
アナウンス
講義
社会生活一般
芸術
文化
歴史
教育
科学
自然・環境
医療
テクノロジー
ビジネス
政治

英検準1級の長文問題を読み解くコツ

限られた時間で英検準1級の長文を読んで設問に答えるには、いくつかのコツを押さえる必要があります。ここでは、読み解くうえで意識すべきコツを4つ紹介します。

タイトルを読み飛ばさない

長文を読む際、最初にタイトルを確認して内容を予測しましょう。タイトルは文章全体のテーマを示しており、効率よく理解するための手がかりとなります。

ディスコースマーカーや答えの根拠に印をつける

長文を的確に読み解くためには「ディスコースマーカー」を意識するのが大切です。「ディスコースマーカー」とは、文と文のつながりや関係性を示す語句を指します。たとえば、逆接を示す「however」や「but」、結論を示す「therefore」や「in conclusion」などが挙げられます。

ディスコースマーカーのほかに、答えの根拠を見つけた際も、下線を引くなどして印をつけるとよいでしょう。選択肢には本文の言い換えが含まれるケースが多いため、印をつけておけばスムーズに見直しできます。

1問ずつ対応する

大問3は基本的に設問と段落が対応しており、1段落目には設問1、2段落目には設問2の答えが含まれる場合が多いです。そのため、すべての設問を一度に確認しようとせず、1問ずつ解答しましょう。

効率的に英文を読む

英文をすべて和訳しながら読み進めると、制限時間内に解き終わらない可能性があります。ここでは、効率的な英文の読み方を3つ紹介します。

スラッシュリーディング

「スラッシュリーディング」とは、主語や動詞、目的語などのまとまりごとに「/(スラッシュ)」で区切りながら読み進める技術です。英文を前から順に理解する能力が養われるため、練習を続けていくと次第に速く正確に読めるようになります。

スキミング

「スキミング」は、英文の大まかな内容を短時間で把握するための読み方です。名称の由来は英語の「skim(すくい取る)」から来ており、文字どおり情報を拾い上げるように英文を読みます。スキミングでタイトルや各段落の冒頭と結びの文を読めば、文章全体の流れを掴めるでしょう。

スキャニング

スキャニングは、特定の情報を素早く見つけるための読み方です。質問文を読んで求められている情報を明確にしたうえで、本文から答えを見つけ出す際にスキャニングが役立ちます。

英検準1級における長文問題の対策法

英検準1級のリーディングセクションで高得点を取るためには、紹介したコツを押さえるだけでは不十分です。ここでは、長文問題の具体的な対策法について解説します。

語彙力を伸ばす

英検準1級では、約7,500語の語彙力が必要とされています。限られた時間で数多くの単語を覚えるには、効率的な学習が欠かせません。単語を覚える際、単語の意味をイメージしながら確認し、発音とセットで覚えましょう。また、単語だけでなく熟語や例文を組み合わせて覚えると記憶が定着しやすくなります。

洋書を読む

英検準1級の対策として、洋書を読むのも効果的です。洋書なら本場の英語表現に触れられるため、理解力をさらに高められます。特にノンフィクションや自伝は試験に出題されやすいテーマを多く含むため、おすすめです。ただし、英文に慣れていないうちは、ページ数の多い洋書だと読み終えるまでに時間がかかるかもしれません。まずは100ページ前後の本から読み始めましょう。

英文を効率よく読んで答えを素早く見つけよう

英検準1級の長文を読み解くには、語彙力と速読力が必要です。スラッシュリーディングなどのテクニックを駆使して問題演習を繰り返し、実践力を高めましょう。

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