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京都大学の英語試験はなぜ「付け焼き刃では通用しない」のか― 要約と英作文で問われる本当の力

英語|竹岡広信先生

2026/4/7

こんにちは。
学研プライムゼミの竹岡広信です。

今回は、京都大学の英語(試験問題)についてお話しします。
京都大学の問題を採点していていつも感じるのは、本当に受験生の実力がはっきり出る試験だということです。
特に象徴的なのが、数行程度の要約問題です。

たった5行ほどの要約でも、受験生の力が驚くほどはっきり出ます。

四択では見えない「本当の読解力」

英検や多くの試験では、四択問題が中心です。
しかし京都大学の場合は違います。自分の言葉で書く問題が出ます。
すると何が起こるか。

ごまかしが利きません。

本当に内容を理解していないと、正確に書くことができないからです。

京都大学が要求する読解の精度

京都大学の読解では、細かい部分まで注意が必要です。
例えば、冠詞(a / the)、前置詞、表現の違い、こうした部分によって意味が変わることがあります。

大学レベルの文章では、一語の違いで意味が大きく変わることも珍しくありません。
特に法学部などでは、一語の違いで法律の意味が変わることもあります。
そのため、細部まで注意して読む力が求められるのです。

京都大学の文章は「未知のテーマ」

京都大学の英語試験では、もう一つの特徴があります。
それは、受験生が知らないテーマを出すこと。

例えば「動物の行動研究」「生態調査の方法」「自然科学の話題」といったものです。
受験生が知識で解けないように、あえて未知の題材を選んでいます。

つまり京都大学が問いたいのは、知識ではなく知性なのです。

京都大学の英語では、次のような力が求められます。
・読解力
・文構構造の理解
・語彙力
・教養
・想像力

文章を読みながら内容を理解し、その意味を整理し、自然な日本語にまとめる。
こうした総合的な知的能力が試されます。

意外と見落とされるポイント

実はもう一つ大事なことがあります。

それは、答案用紙に書かれる「文字」です。
字が極端に雑な答案を見ることがあります。

もちろん字の上手さだけで評価は決まりませんが、丁寧に書こうとする姿勢は大切です。
また、漢字のミスも意外と多いものです。
本番では、教養の部分でも差が出ることがあります。
カチッとやることがポイントです。

京都大学の英作文で差がつく理由

京都大学の英作文は難しいと言われます。
しかし実際には、特別に難しい英語を使う必要はありません。
むしろ重要なのは、日本語を自分の知っている英語に言い換える力です。

例えば「思考を支える言語」という表現を英訳するとします。
直訳しようとすると難しく感じるかもしれません。
しかし

・考えることを可能にする言語

といった形に言い換えれば、自分の知っている英語で表現できます。
このように、日本語を咀嚼して、自分の英語に引き込む力が京都大学の英作文では重要になります。

結局のところ、京都大学の英作文はできる人とできない人がはっきり分かれる試験です。
中間があまりいません。

だからこそ大切なのは、
・基礎的な語彙
・正確な文法
・日本語を言い換える力

この3つです。
実際に使われる語彙レベルも、CEFRで言えばB1程度が中心です。
決して特別に難しい単語を使う必要はありません。

京都大学の英語は一見難しく見えますが、本質はとてもシンプルです。
基礎的な英語力と、考える力。
この2つをしっかり鍛えていけば、十分に対応できる試験です。
ぜひ挑戦してみてください。

※この記事は下記動画をもとに、プライムゼミ編集部が再構成したものです。

学研プライムゼミ英語講師|竹岡広信先生

受験英語界屈指の人気講師。多くの東大合格者から厚い信頼を集め、東大英語はもちろん、共通テスト英語対策や英作文講座でも「視界が開けた」「伸び方が変わった」と高い評価を集めている。
授業の核にあるのは小手先のテクニックではなく、「英語ができるようになる学び方」そのもの。単語学習では“音”を手がかりにイメージで定着させるなど、理解と暗記を両立させるアプローチで、学習を「やらされる暗記」から「伸びる実感」へと切り替えていく。
この画期的な指導メソッドへの評価は極めて高く、漫画『ドラゴン桜』制作時の東大合格者アンケートでも「最も支持する英語教師」に選出。作中の名物講師のモデルとして、そのアプローチが採用された。
さらに、漫画のモデルにとどまらず、竹岡先生本人もNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で特集されるなど、その熱い指導ぶりは広く知られている。

著書も多数。ベストセラー『ドラゴン・イングリッシュ基本英文100』(講談社)をはじめ、『竹岡の英文法・語法ULTIMATE究極の600題』『竹岡の英語長文SUPREMACY至高の20題』(いずれもGakken)など、入試に直結する“本当に必要な力”を磨く参考書を刊行し続けている。
現在、大手予備校講師として教壇に立ちながら竹岡塾を主宰。そして、学研プライムゼミの講師として、全国どこからでも最高の授業を受けられる環境を提供している。
「受験」という荒波の海。この海を渡り切る“最強の水先案内人”は、いつでもどこでも手に入る、受講者の最強の武器になるはずだ。

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