
2026/4/21
こんにちは。
学研プライムゼミの竹岡広信です。
今回は東京大学の英語問題の、特に第1問Bの長文読解についてお話しします。
東大の長文は、およそ2ページ半から3ページほどあります。
そして解くための時間は 10分程度。
多くの受験生がこう言います。
「時間が足りません」
しかし、実はここに大きな誤解があります。
東大の長文を読むのが遅い人の多くは、読解の練習の仕方を間違えています。
東大の長文は3分で読み上げられる量
東大の評論文は、だいたい600語前後です。
実はこの量、リスニングの音声なら 3分程度で読み上げられる量です。
つまり、普通に聞けば3分で処理できる内容を、10分かけて読んでいるわけです。
ここから分かることがあります。
読むのが遅いのではなく、処理の仕方が遅いのです。
読解力を上げる勉強法
では、どうすればいいのでしょうか。
私がすすめているのは、リスニング中心の勉強です。
東大受験生は、意外とリスニングの勉強量が足りません。
しかしリスニングを鍛えると、自然と読むスピードも上がります。なぜか。
「リスニングは音声を聞きながら、内容を瞬時に理解する」という訓練だからです。
つまり、英語を英語の順番で処理する力が身につきます。
ただし、リスニングには一つコツがあります。
それは、問題文の先読みです。
先読みをした場合と、しない場合では、正答率が大きく変わります。
実際に比較すると、かなり差が出ることが分かります。
ですから
・問題を先に読む
・何を聞くかを把握する
・その状態で音声を聞く
この訓練をしておくことが重要です。
正誤問題の考え方
東大の英語には正誤問題があります。
これも「どこが間違いか」を探すというより「普通に読んで違和感がある部分」を見つける問題です。
読んでいて「何かおかしい」と思う部分が正解になることが多いのです。
細かいテクニックよりも、自然な読解力が問われています。
東大の小説問題
東大英語のもう一つの特徴が、小説問題です。
最近の東大では、「ダイバーシティ(多様性)」という考え方が
大学全体でも重視されています。その影響もあってか、小説のテーマも非常に多様です。
例えば、
・多様な文化背景の人物
・異なる社会や地域の舞台
・現代社会の問題
などが扱われます。
中には、日本の都市が舞台になることもあり、読んでいて面白いものも多いです。
東大を受験する人には、ぜひ過去問の小説も楽しんで読んでほしいと思います。
東京大学出版会から出ている『Diversity』(『東大英語リーディング 多元化する世界を英語で読む』)という教養書もありますが、こうしたテーマは大学に入ってからも学ぶことになります。
英語の勉強としてだけでなく、教養として読んでみるのも良いでしょう。
ぜひ楽しんで、勉強してみてください。
※この記事は下記動画をもとに、プライムゼミ編集部が再構成したものです。

学研プライムゼミ英語講師|竹岡広信先生
受験英語界屈指の人気講師。多くの東大合格者から厚い信頼を集め、東大英語はもちろん、共通テスト英語対策や英作文講座でも「視界が開けた」「伸び方が変わった」と高い評価を集めている。
授業の核にあるのは小手先のテクニックではなく、「英語ができるようになる学び方」そのもの。単語学習では“音”を手がかりにイメージで定着させるなど、理解と暗記を両立させるアプローチで、学習を「やらされる暗記」から「伸びる実感」へと切り替えていく。
この画期的な指導メソッドへの評価は極めて高く、漫画『ドラゴン桜』制作時の東大合格者アンケートでも「最も支持する英語教師」に選出。作中の名物講師のモデルとして、そのアプローチが採用された。
さらに、漫画のモデルにとどまらず、竹岡先生本人もNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で特集されるなど、その熱い指導ぶりは広く知られている。
著書も多数。ベストセラー『ドラゴン・イングリッシュ基本英文100』(講談社)をはじめ、『竹岡の英文法・語法ULTIMATE究極の600題』『竹岡の英語長文SUPREMACY至高の20題』(いずれもGakken)など、入試に直結する“本当に必要な力”を磨く参考書を刊行し続けている。
現在、大手予備校講師として教壇に立ちながら竹岡塾を主宰。そして、学研プライムゼミの講師として、全国どこからでも最高の授業を受けられる環境を提供している。
「受験」という荒波の海。この海を渡り切る“最強の水先案内人”は、いつでもどこでも手に入る、受講者の最強の武器になるはずだ。











