皆さん、理科は好きですか? 理系たるゆえんでもある大きな壁が、理系科目。物理、化学、生物、地学――これらが好きだから理系を進路に選択した人もいるでしょう。ほとんどの人がこの中から2科目を勉強することになりますが、実際にいつから・どんなペースで・どんなふうに勉強すべきか、完璧に把握している方は少ないと思います。
今回はそんな理系科目について、受験対策のスケジューリングの方法をお伝えします。理科が得意な方も不得意な方も、受験で良いスタートダッシュを決められるよう参考にしてみてください!
高2秋から基礎固めを始めよう
多くの人は高校のペースで全範囲を履修し終わるのは秋ごろだと思います。でも、それから基礎固めして、応用問題を解いて、過去問を何周もやって……だと、とてもじゃないけど間に合わない!というのが実情です。
したがって、オススメなのは高2の秋から基礎固めを始めること。始めるといっても、予習をひたすら進めるより前に、「◯◯基礎」でやった内容をちゃんと理解しておきましょう。
特に、化学の分子量やモル濃度といった計算、物理の仕事(力学)など、基礎となる部分を押さえておくことが重要です。余裕があるなら、この分野の問題だけ先に入試レベルまで進めるのもオススメ。特に物理・化学は基礎の計算分野が対策不足だと後々まで尾を引くので、確実に自分のものにしましょう。生物は比較的分野間が独立していますが、基本的な代謝や光合成のシステムの把握を先に押さえておくと、他分野も学習しやすくなります。
高2生の理科の受験対策スケジュール
それでは、具体的にその後の大まかなオススメスケジュールをご紹介します。まずは高2の秋(冬休み前)に「◯◯基礎」の内容を押さえましょう。その後、冬・春の長期休みに参考書・教科書をざっと1周してください。1回全ての分野に目を通し、どの分野が苦手か・得意かを大まかに把握しておくのが重要となります。そして高3になったら、高校の授業と並行して基礎固めを進めます。夏休みまでに自習も踏まえ、一通り全分野の勉強を終えましょう。そして高3秋からは応用の勉強と過去問演習を重ねる段階に入ります。
成果が成績に現れるまでに、時間がかかるかもしれません。しかし長い目で、具体的には2・3か月後に成果が出るつもりで進めてください。着実に勉強を進めていけば、高3の夏休み前後には成績に表れ始めるはずでしょう。
今回は高2から理科の勉強を始めるべきであることと、具体的なスケジュールの例とをお伝えしました。皆さんが理科を得意になり、好きになれることを願っています!
東京大学|H.K
東京大学工学部在学中。入学年度は2019年度です。受験はもちろん、他のことにも通じる考え方・コツを伝えていきたいと考えております。