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【文理の選択】納得のいく選択をするための心構え!

東京大学|A.I

高1生にとって秋は、大学受験がすこし近く感じるようになり、進路を考える日も多くなってくる頃でしょうか。文系か理系か、クラス選択をまだ決めていない人もいると思いますが、もうすでに決めている人は、自分の選択に自信を持って勉強を進めていってください! まだ決めていない人は、今回の記事で私と一緒に少し考えていきましょう。 

すんなりと決められた自分の文理選択

私は中学受験のときは、算数と社会が好きで、国語と理科が苦手でした。中学でも自分が興味を持つものは大抵文系のもので、理科が壊滅的にできなかったこともあり、高校に上がる頃には完全に文系に進もうと決めていました。私はその選択は間違っていなかったと思います。社会科目の勉強は楽しく覚えるのも楽でした。 

すんなりと決めることができた私の話を見て、「この人では自分の悩みはわかってもらえない」と感じた人もいると思いますが、私が高校生の受験指導をする中で相談に乗って4年、その間に文理選択について見たことについてもお話しします。

単純に得意か不得意かで選べない場合も

授業を受けていて、問題集を解いていて、本を読んでいて楽しい、または楽だと思えるものはありますか。理科の実験の時間、世界史の伝記、数学の問題が解けたときの快感、源氏物語、いろいろだと思います。特定の科目や分野で「これならこのあと1、2年間、勉強が続けられそう」と感じるものがある人は、それが生かせる選択をしましょう。 

じゃあ、好きな科目に合わせて文理を選択しても、その中に苦手科目もあったらどうしたらいいのでしょうか? 例えば、「社会が好きだが国語が苦手だから文系に行けないかも」と悩んでいる高1生がいました。私の答えは「文系に行きなよ」でした。受験までまだ時間はいくらでもあるでしょう。なので、苦手科目に時間を費やせば済む話です。 

逆に言えば、それが苦手科目と分かっていることは、実は素晴らしい事です。なぜならその対策をすればいいという、今後の指針がすでに判明していることになるからです。 

また、別の高1生は、「医者になりたいけれど理科が苦手だ」と話していました。医者になるなら理系を選ぶことになり、理科は必須です。本当に医者になりたいなら苦手でもやるしかないです。 

でも、もし苦手でも1、2年の辛抱です。大学に入って医学部の勉強を始めたら、少なくとも受験物理はやらずにすみます。人生の中でたった1、2年です、少しくらい苦手な科目でもやれるはず。その科目を勉強することで生まれるのはちょっとした疲弊感くらいです。自分の夢のためならちょっとした疲弊感くらい我慢しましょう。 

文理の選択では将来進む道は縛られない?

もしどうしても勉強するのが嫌な科目があるのなら、将来の夢のほうを考え直さなければならないですね。でも、医者のように目指せるルートが限られている職業はあるにしても、大抵の職業は文理のどちらを選んで、どの学部に行っても就けます。 

私の友達の中には、経済学部だけど弁護士になりたくて司法試験を受けようとしている友達もいれば、大学院で研究がしたくて工学部に入ったのに就活を経て銀行に就職するという友達、歴史が大好きで中高は地歴部に所属していたけれど、大学3年の時に工学部に転部した友達もいます。つまりここで言いたいのは、文理の選択は一大決心だとは思いますが、人生はそれに縛られないということです。 

「文理」と言う概念自体は、実はアメリカなど外国にはありません。しょせん、日本の教育制度が持つ独特の枠組みです。いろいろ考えた後、結局は直感に任せるように選択したとしても、それもアリだと思います。また、大学入試での点数配分は各大学・各学部によって異なります。文理選択で自信のない科目があったとしても、その科目の配点が低い学校や学部を選べば、気持ちが楽になると思います。 

いろいろ言いましたが、大学受験まではあと1、2年はあります。その間に迷うこともいろいろあると思いますが、そうしたら身近な人に相談しましょう。楽になりますよ。 

東京大学|A.I

東京大学法学部に在学しております。入学年度は2018年度です。みなさんが少しでも受験を楽しく乗り越えられるようにアドバイスをしたいです。

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