難関大合格への
受験勉強に
役立つ情報満載!

大学入試の基礎知識

英検🄬準1級のレベルはどれくらい? 合格率や内容、効率的な対策を解説

学研プライム研究所

英検🄬準1級の受験を検討するにあたって、どの程度のレベルなのかを事前に把握するのは大切なことです。今回は英検準1級のレベルのほか、試験内容や合格率・合格点、合格を目指す上で効率的な対策方法について解説します

英検準1級のレベル

日本英語検定協会によると、英検準1級のレベルはおよそ大学中級程度とされています。英検準1級に合格できれば、社会生活で必要とされる英語の理解力と運用力があることを証明できます。実際に、英検準1級資格は受験や単位認定にも活用されており、教員採用や海外留学においても一つの指標とされています。

英検準1級の合格率・合格点

2015年度以前における英検準1級の一次試験の合格率は15〜18%、二次試験の合格率は89%程度とされています。2016年度以降、日本英語検定協会は合格率を公表していませんが、現在も難易度の大幅な変化はなく同等の合格率であると考えられます。
英検準1級の配点は、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングでそれぞれ750点満点です。また、合格基準スコアは、一次試験が3技能合計で1,792点、二次試験が512点に定められています。

英検準1級の試験内容

英検準1級は、一次試験と二次試験に分かれています。ここでは各試験の内容について解説します。

一次試験

一次試験は筆記とリスニングで、90分間の筆記と約30分間のリスニングの二つのセクションで構成されています。筆記試験は、リーディングとライティングに分かれています。筆記・リスニングともに、家庭や職場、科学技術、文化など、幅広い分野が題材として取り扱われているのが特徴です。
ここで試験内容の詳細を技能ごとに解説していきます。

リーディング

リーディングセクションはすべて4択形式で、短文や長文を通じて英語の読解力が測定されます。問題数が18題と最も多い短文補充問題では、文脈に適した語句を選ぶ力が問われます。全部で6題ある長文補充問題は、説明文や評論文の一部に適切な語句を補う形式です。7題が出題される長文内容一致問題では、文章の主旨や詳細を理解し、設問に回答する力が求められます。

ライティング

ライティングセクションでは、文章を要約する問題と意見を述べる英作文が出題されます。要約問題では、与えられた文章の内容を60~70文字でまとめる力が必要です。英作文では、問題文に記載されているトピックに基づき、自身の考えを論理的に展開する力が求められます。

リスニング

リスニングセクションでは、日常会話や説明文、実生活で耳にするようなアナウンスなどを題材にした音声が一度のみ放送されます。12問出題されるPart1の「会話の内容一致選択」は、スピーカー同士のやり取りを理解し、設問に答える形式です。同様に12問で構成されるPart2の「文の内容一致選択」では、大まかな情報や主旨を正確に把握する力が求められます。5問出題されるPart3の「Real-Life形式の内容一致選択」は、音声が流れる前に「Situation(状況)」と「Question(質問)」を読み、音声を聞いて最適な選択肢を選ぶ問題形式です。

二次試験

二次試験は英語による面接形式のスピーキングテストで、約8分間行われます。試験内容は、社会性の高いテーマが中心です。過去には、在宅勤務や公共での喫煙、住民運動などが出題されています。
試験の流れとしては、最初に氏名などの確認を受けて、簡単な日常会話を行います。次に、問題カードに記載されている4コマイラストの展開を1分間考え、2分間で説明します。その後、イラストに関連した質問に回答したり問題カードのトピックに関する意見を述べたりして、試験は終了です。

英検準1級の効率的な対策方法

どのように学習を進めれば、英検準1級に合格できるのでしょうか。ここでは効率的な対策方法について解説していきます。

単語は自分に合った方法で暗記する

英単語を効果的に覚えるには、自分に最適な学習スタイルを把握することが重要です。視覚的に覚える、音声で記憶する、動作やイメージを活用する、声に出して反復するなど、複数の学習方法を試して、最も覚えやすいものを見つけましょう。

長文は時間を意識しながら読み解く

長文読解については、限られた時間内に内容を理解する力が求められます。大問1を15分、大問2を40分程度で解答することを目安に、過去問や問題集を使って何度も練習しましょう。
洋書でさまざまなトピックに慣れておくのも有効な対策です。
長文を読む際は、文脈から未知の英単語が何を意味するのかを推測する練習もあわせて行いましょう。日ごろから練習を積み重ねておけば、本番で知らない単語に遭遇しても、落ち着いて対処できるはずです。

英作文は言い換える力・全体の構成を考える力を身につけて取り組む

ライティングでは、文章を適切に言い換える力と、全体構成を考えて英文を書く力が必要です。英文要約では、原文と同じ表現を避け、異なる言葉で内容を簡潔に説明することが求められます。英作文では、自分の意見を120〜150語で論述する力が問われます。その際、提示されたポイントから二つを本文に組み込み、導入・本文・結論の流れを意識して英文を書かなければなりません。

英語の音声は日本語を介さずに内容を理解する

リスニング力を高めるために、聞いた英語を日本語へと訳さずに理解するスキルを磨きましょう。同スキルの習得を目指す際、聞き取った音声を声に出す「シャドーイング」と呼ばれる練習方法が効果的です。シャドーイングを通じて、英語を英語のまま理解できるように学習を進めましょう。

適切な英文法で状況・意見を伝える訓練をする

英語で状況や意見を正確に伝えるには、文法を意識したスピーキング練習が欠かせません。二次試験で最も配点が高い「ナレーション」(イラストを見て内容の展開を説明する)形式の課題では、5W1Hや登場人物の心情などの要素を整理して、面接官へ伝える能力が求められます。質問に対し自身の意見を述べる形式の課題では、現代社会に関連する幅広いテーマが出題されます。日本語でも回答が困難なテーマもあるため、普段からさまざまなトピックに触れて、自分の考えをまとめる習慣をつけるとよいでしょう。

英検準1級は大学中級程度のレベル

英検準1級は大学中級レベルに相当し、合格には総合的な英語力が必要とされます。学研英検ゼミでは、市販で人気のテキストを用いたわかりやすい映像授業で、効率的に英検準1級の試験対策を進められます。ネイティブ講師によるライティング添削と面接シミュレーションなどもあり、充実したカリキュラムを用意していますので、英検準1級合格のために学研英検ゼミをご活用ください。

このサイトをSNSでシェアしよう

  • 学研プライムゼミ ゼミホーダイ 990円CP

  • 共通テスト対策

  • 1月限定!プレゼントキャンペーン