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英検®準1級のリスニング対策は? 得点のコツや効果的な勉強法を紹介

学研プライム研究所

英検®準1級の合格を目指すにあたって、リスニング対策に注力したいと考えている人も多いでしょう。今回は、英検準1級のリスニング試験の概要や高得点を取るコツ、効果的なリスニング対策について解説します。

英検準1級のレベル

日本英語検定協会によると、英検準1級のレベルは大学生中級程度とされています。もう少し具体的に説明すると、社会生活で求められる英語を十分に理解・使用できる程度です。

英検準1級のリスニング試験の概要

英検準1級では、試験のうちリスニングセクションは3つのパートで構成されています。ここでは、それぞれのパートについて解説します。

Part1:会話の内容一致選択

Part1では会話形式の音声を聞き、その内容に基づいた質問に回答する形式の問題が出題されます。全12問で、1つの会話内で複数回のやり取りが行われます。発言数や1回の発言時間は問題によって異なるため、内容を正確に聞き取る力が必要です。音声を聞いた後、解答をマークする時間が10秒設けられています。

Part2:文の内容一致選択

Part2はナレーション形式の音声を聞き、その内容に関する質問に回答する形式です。全6つのナレーションが出題され、それぞれに2問ずつ、合計12問が出題されます。音声は約1分、解答時間は10秒間です。

Part3:Real-Life形式の内容一致選択

Part3は日常生活で耳にするような放送や案内、広告などを題材にした問題で、全5問が出題されます。冊子には「Situation(状況)」と質問文、選択肢が記載されており、音声が流れる前にその内容を確認する時間が10秒間与えられます。その後、約45秒間の音声が流され、ほかのPart同様に10秒以内に最も適切な答えを選びます。

英検準1級のリスニングにおける配点と合格基準

英検準1級のリスニングを含む各技能の満点は750点です。一次試験全体の合格基準スコアは、1,792点とされています。なお、合格基準スコアは統計的手法を用いて算出されるため、正答数から合否を自己判断することはできません。

参考までに、日本英語検定協会によると、2016年度第1回一次試験では、各技能の正答率が7割程度であった受検者の多くが合格しています。したがって、リスニングセクションでは7割以上の正答率を目標にするとよいでしょう。

英検準1級のリスニングで高得点を取るコツ

英検®準1級のリスニングで7割以上の高得点を取るためには、これから紹介する3つのコツを押さえる必要があります。ここでは、その3つのコツについて解説します。

選択肢を先読みする

英検準1級のリスニング試験で高得点を狙うためには、選択肢の先読みが重要です。筆記試験とリスニング試験は同じ問題冊子に収録されているため、筆記試験を早めに終わらせ、音声が流れる前にリスニングの選択肢を確認しましょう。

Part1・2では、選択肢の内容やキーワードを把握し、質問や会話の内容を予測するのがポイントです。たとえば、選択肢に複数人の意見が含まれている場合は「誰の意見か」を意識すると、話をスムーズに追えます。

Part3では「Situation(状況)」が設定されているため、それに応じて何を聞き取るべきかを確認します。一例として、状況に「土曜日に一泊できるホテルを200ドルで予約したい」と記載されており、選択肢にホテル名が書かれているとしましょう。この場合、聞き取るべきポイントはホテル名と、各所で宿泊できる曜日と金額だと判断できます。

音声の大意を把握する

音声を一文ずつ和訳するのではなく、大意の把握に努めましょう。一言一句を正確に理解しようとすると、音声のスピードについていけなくなったり、未知の単語が聞こえたときに混乱したりする可能性があります。実際に、細部を問う問題はあまり出題されません。話題や登場人物の行動、その理由といった大まかな流れを把握できれば、十分に対応できます。

わからない問題は飛ばす

リスニングでは、次の設問へすぐに意識を切り替えることが重要です。音声を聞き逃したなど、正答がわからない場合は思い切って次の問題の選択肢を先読みしましょう。考え込むより、冷静に切り替えたほうが正答率を高められます。

英検準1級の効果的なリスニング対策

リスニング力を高めたいからといって、やみくもに英語の音声を聞くだけでは十分な学習効果を見込めません。ここでは、英検準1級の効果的なリスニング対策を4つ紹介します。

音声のイメージ化

効果的な学習法の1つが、音声を聞きながら内容を映像のようにイメージする練習です。聞こえてくる英文を日本語に訳すのではなく、英語のまま映像化することで、より素早く情報を処理できるようになります。和訳に慣れていると習得に時間がかかるかもしれませんが、繰り返し練習すれば、身につけられます。音声を聞く際は、和訳せずに内容をイメージすることを意識しましょう。

シャドーイング

「シャドーイング」とは、音声を聞きながら、その内容を声に出す練習方法です。聞き取れなければ、声に出して読み上げることはできません。練習を続けると、次第に音声を聞き取れるようになっていきます。集中して音声を聞くため、正しい発音やイントネーションを見つける効果も期待できます。

ディクテーション

「ディクテーション」とは、聞き取った音声内容を文字に書き起こすトレーニングです。文と文のつながりや接続詞、自然な英語表現などを学べるため、リスニングだけでなくリーディングやライティング力の向上にも役立ちます。まずは聞き取れる部分のみを書き出したり、音声速度を下げたりすると、効率よく練習を進められるでしょう。

過去問演習

過去問演習によって、得点力を高められます。最初は形式に慣れるため、時間をかけてじっくり取り組みましょう。その後、本番同様に音声を1回だけ流し、時間を計りながら解答する練習を繰り返してください。慣れてきたら音声の再生速度を少しずつ上げ、試験本番の音声スピードが遅いと感じられるように耳を鍛えましょう。

得点力アップのカギは過去問演習

英検準1級のリスニング試験では、選択肢を先読みする、音声の大意を把握する、わからない問題はすぐに次へ切り替える対策が効果的です。さらに、シャドーイングやディクテーション、音声をイメージ化する練習を取り入れたり、過去問演習に励んだりすることで、実践力を高められます。

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