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難関大合格者の受験術

【勝てる学習術】まずは古文の世界を身近に感じよう!

東京大学|A.I

古文はどうせ日本語だから何となくわかるだろうなと甘く見ている人はいらっしゃいませんか? 古文の問題を見てみてください。結構難しくないですか? 突然和歌を詠んだり、尊敬語と謙譲語が混じっていたり、この動作の主語はいったい誰だとか。問題文を読むとかなり腑に落ちない部分が多いと思います。

今回の記事で少しでも、そんな古文に苦手意識がある皆さんの力になれればと思います。

どうしてもわかりづらい古典の中の世界

多分古文で扱う内容について、世界が遠すぎて理解できないという人は多いですよね。その悩みわかります。でも当然ですよね。多分「スマホ依存症に若い子が悩まされている」という文章を20年前の世界に持っていったら、当時この文章を理解できる人はいたでしょうか? スマホとは何のことなのか、スマホに依存するとはどういうことなのか。わからないことだらけだと思います。

たった20年でも文化は大きく変わってきます。なので、平安時代の文化を元に書かれた文章なんて、理解できなくて当たり前です。でもそれを理解しなさいというのが古文と言う科目なのです。「なんと難しい科目だ」と、余計嫌になってしまわないでくださいね。伝えたかったのは、古文に対して苦手意識を持ってしまうのは当然であって、その苦手意識に対して罪悪感を抱く必要はないということです。

時間のある人は「漫画」で読んでみよう!

では、古文と自分とのこの遠い距離感を、どうやって詰めていきましょうか。その方法は正直、受験までに残された時間によって変わってくると思います。そこでまず初めに、まだ時間がある人、つまり高校2年生以下の人に向けてアドバイスさせていただきます。

高2以下の人は、まずは古文の世界に触れてみるところからアプローチしてみましょう。その方法としておすすめなのが「漫画」です。例えば『源氏物語』の漫画版を読んでみてください。「光源氏いろんな女の人と遊びすぎじゃない?」とか、普通に楽しめると思います。

昔の文章とはいえ、内容は意外と世俗的だったりします。バリバリの恋愛ものだったり、不倫しちゃったけど妻にばれないかな、仕事で失敗して地方に飛ばされちゃった、私よりあの子がかわいくて嫉妬しちゃうとか。1000年くらい前でも人間の悩みって変わらないものなんですね。そう思えると結構身近に感じませんか?

読むのは難しくても、現代語訳で読んでみると結構、内容は思っていたより浅かった、というものもあると思います。こうして、古文の世界もそこまで遠くないのかもしれないと思えたら、それだけですごい前進です。

あとは、歴史漫画を読んでみることも役立つと思います。紫式部の漫画を読んだことある人は、何となく清少納言とのライバル関係を知っていますよね。そうすると古文も読みやすさが格段に違います。そういう背景知識があると文章が理解しやすくなります。時間がある方にはこういう方法もおすすめです。

高3生は問題で古文の世界に触れよう

次に、高校3年生で切羽詰まっている方に向けて。漫画とかを読む時間はないかもしれませんが、一つ一つの文章を読むときに、この文章はどういうことを言いたいのか、どういう時代背景だったのかを考えてください。もしくはネットを調べてみたらいろいろ出てくると思います。そういう風に一つ一つの問題と出会ったタイミングで、地道に古文の世界に触れてみてください。

1000年もの時を経て残ってきた文章ですが、書かれていることは意外と私達と同じレベルの日記かもしれませんよ。

東京大学|A.I

東京大学法学部に在学しています。入学年度は2018年度です。みなさんが少しでも受験を楽しく乗り越えられるようにアドバイスをしたいです。

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