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大学受験勉強法

大学入試の基礎知識

英語外部検定利用入試とは?

学研プライム研究所スタッフ

日本では、英検(実用英語技能検定)やTOEIC、TOEFLといったさまざまな英語の検定試験が行われており、それらを総称して英語の外部検定(外検)と呼びます。そういった外検の成績(級)や点数(スコア)を大学入試の合否判定に利用する入試が英語外部検定利用入試(外検入試)です。

2024年度 共通テストに外検を導入する予定

ここ数年、外検入試を実施する大学は増加傾向を示しています。

2021年1月に行われた大学入学共通テスト(以下、共通テスト)について、受験生全員が外検を受験することを前提とした「英語成績提供システム」を導入する予定は見送りとなりましたが、2024年度入試以降、共通テストに外検を導入することが予定されており、今後も外検入試を導入する大学は増えていきそうです。

外検を共通テストに導入しようとした背景には、国が主導する教育改革において「読む・聞く・書く・話す」の4技能のバランスの取れた英語力が求められるようになったことがあります。

これまでの共通テストは、「読む」「書く」が中心に出題され、「話す」ことは問われず、「聞く」はリスニング程度。そこで英語4技能を判定する試験として外検に白羽の矢が立ったのです。

外検の種類を紹介。求められるレベルは?


主な外検について見てみよう

外検にいくつか種類があり、以下のようなものがあります。

・英検(実用英語技能検定)
・TEAP
・ TEAP CBT
・ GTEC
・ GTEC CBT
・ ケンブリッジ英検
・ IELTS
・ TOEFL iBT
・ TOEIC

各種外検はそれぞれスコアの算出方法が異なりますが、CEFRという基準との対照表*で、英語力のレベルを同じものさしで測れるようにしています。CBTとはコンピュータ上で解答する検定試験で、TEAP CBTならTEAPのコンピュータ版となります。

*文部科学省作成:各資格・検定試験とCEFRとの対照表 mext.go.jp (外部ページへ)

外検の有効期限ですが、入試日からさかのぼって2年以内というケースが一般的。年に複数回実施している外検が多数あり、高校2年生から繰り返しチャレンジすることも可能です。ひとつでも受験してスコアを取得すれば、複数の大学の外検入試に対応できます。


まずは英検準2級~2級レベルを

数あるなかでも、外検入試で多くの大学で採用されているのが英検です。求められるレベルは準2級から2級という大学が多く、難関大学では準1級以上が必要になります。級とは別にスコアが設定されている点にも留意しましょう。志望校が明確でない高校2年生の時点で英検2級レベルの外検のスコア取得をめざし、難関大学を受けることを決意したら準1級以上に挑戦するというのもひとつの手です。

外検は入試でどのように利用されている?


外検の利用方法は4パターン

実際に外検がどのように入試に活用されるか、具体的にみると主に4つのパターンがあります。

ひとつは外検の級やスコアを取得していることが入試の出願資格になっているパターン。さらに、取得している外検の級やスコアを英語試験の得点に換算(たとえば英検準2級で英語試験70点[100点満点]に換算、2級で80点[100点満点]に換算するなど)するパターンや、外検によって単純に加点されるパターン。あとは、合否判定で優遇、あるいは参考にするパターンです。

以上の4パターンのうち、どれが採用されているかは目立った傾向があり、一般選抜においてはふたつめの得点に換算するパターン、学校推薦型選抜と総合型選抜ではひとつめの出願資格とする大学が多くなっています。


パターン1:出願資格

外検の一定のレベルの級やスコアがないと、そもそも入試に出願することができないというパターンです。
例:日本女子大学 一般選抜(英語外部試験利用型) 全学部
出願には以下の出願要件のいずれかを満たす必要があります。
出願要件を満たせば英語試験は免除します。さらに、スコアに応じて加点措置もあります。

※例は2022年度入試のケース


パターン2:得点に換算

外検の一定のレベルの級やスコアが、共通テストや大学の個別試験の英語試験の点数に換算されるパターンです。外検の級やスコアのレベルが高いと満点になることもあり、その場合は英語試験が免除となることも。外検で得点換算が行われても、英語試験を受験することが必須なケースもあり、その場合は通常、換算された得点と英語試験の得点の高いほうで合否判定がなされます。
例:上智大学 一般選抜(共通テスト利用型) 文学部、法学部、理工学部など7学部
①以下の要件を満たすと共通テストの外国語の得点を180点とみなします。ただし、共通テストの外国語(英語)試験の受験は必須で、受験した点数が180点以上の場合はその得点を採用します。

②以下の要件を満たすと共通テストの外国語の得点を200点(満点)とみなします。

※例は2021年度入試のケース


パターン3:得点に加点

外検の級やスコアのレベルに応じて単純にプラス10点など加点されるパターンです。英語試験の満点を超えて加算されることがないというのが一般的になります。
例:早稲田大学 一般選抜 国際教養学部
以下の基準で加点します。

※例は2022年度入試のケース


パターン4:合否判定で優遇、参考にする

具体的な加点の点数などは公開せず、外検の級やスコアに応じて合否判定で優遇、あるいは参考にされるパターンです。

以上、外検入試についてひと通り説明しました。どの外検を受験すればよいか迷っているのであれば、まずは身近に感じられる英検準2級から受験してみてはいかがでしょうか。

学研プライム研究所スタッフ

学研プライムゼミをはじめとした映像教材を制作しています。難関大受験のための学習法をわかりやすく解説します。

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