大学への出願方法（紙の願書）

志望校が決まったら、願書を取り寄せて出願手続きを行い、受験票の交付を受けて入試本番に臨みます。
今回は出願手続きの方法について説明します。

ここでは、紙の願書に手書きで出願する方法について説明します。
インターネットの願書に入力して出願する方法については、このサイト内の「大学への出願方法（インターネットの願書）」という記事で説明しています。あわせてそちらもお読みください。

手書きの願書での出願は時間に余裕をもって

写真撮影や受験料の支払いなどの手続きも

手書きの願書での出願は、願書の取り寄せから自分の顔写真の撮影、受験料の支払いなどさまざまな手続きが求められます。締め切り直前になってあわてるのはミスの元。早めの行動を心がけましょう。

手書き願書での出願ステップ

願書を入手してから受験票を受け取るまでは、以下のようなステップになっています。

ステップ1：願書を入手する
ステップ2：必要な書類を用意する
ステップ3：入学志願書を書く
ステップ4：受験料を振り込む
ステップ5：提出書類を大学に郵送する

ここからは、各ステップについて説明します。

ステップ1：願書を入手する

願書を入手することから出願手続きはスタートします。
願書を入手する方法としては、以下のような方法があります。

・志望する大学の公式サイトから請求する
・願書の取り寄せが可能な大学進学情報サイトから請求する
・入試説明会やオープンキャンパスなどで入手する
・大学まで行って入試担当の窓口で入手する

パソコンやスマートフォンのサイト上で請求する場合、願書が自宅に届くまで2～3日あります（天候などにより1週間程度かかることも）ので、やはり早めに取り寄せておきましょう。
なお、願書は有料（500円から1000円程度）の場合や、願書が無料でも送料（200円程度）がかかることもあるので、注意が必要です。
上記の入手方法のほか、高校や予備校または書店などでも入手できる場合があります。志望校が決まったら、どのような方法で入手できるか調べておくとよいでしょう。

ステップ2：必要な書類を用意する

願書が届いたら、出願に必要な書類を用意します。
書類には、「調査書」や学校推薦型選抜の「推薦書」など高校から入手する書類と、「入学志願書」や「志望理由書」、「自己PR（推薦）書」、「大学入学共通テスト成績請求票」、「受験料振り込みの証明書」など、自分で用意しなければならない書類があります。

高校から入手する調査書などの書類は発行まで時間がかかることがあるので注意しましょう。
自分で用意する書類は、願書として大学から送られてきた書類に大学（募集要項）の指示に従って手書きで記入するものと、受験料振り込みの証明書、資格証明書（英語外部検定利用入試を受験した場合など）といった、記入はしないけれど準備に手間ひまがかかるものがあります。提出する書類は何かあったときのために、すべてコピーを取っておくことをお忘れなく。

ステップ3：入学志願書を書く

氏名や住所、生年月日、出身高校、受験する学部学科・入試形式などを記入する「入学志願書（大学によって「入学願書」「入学志願票」など名称が異なることも）」の書き方には、いくつか注意点があります。

基本は各大学の募集要項を熟読することです。たとえば、使用する筆記具は黒のボールペン、鉛筆などの指定があるので確認しましょう。特に指定がない場合は黒のボールペンが無難です。

貼り付ける顔写真は、スピード証明写真で2～3か月以内に撮影したものを指定されることが多いようです。万一はがれてしまったときのために、裏に名前と高校名を書いておきましょう。

書き間違えてしまったときは、修正液・テープの使用が大丈夫なのか、二重線で消して訂正印を押さなければならないのか、募集要項に何らかの指示があるはずですから、確認しておきましょう。

ステップ4：受験料を振り込む

受験料は、コンビニエンスストアや郵便局、銀行などで振り込めます。大学に提出する受験料振り込みの証明書は、収納証明書を入学志願書に貼り付けるケースが一般的ですが、これも募集要項でチェックしておきましょう。

ステップ5：提出書類を大学に郵送する

提出書類一式がそろったら、大学へ郵送します。
郵送に使う封筒は、提出用の封筒が願書とセットで送られてくることが多いですが、市販の封筒に宛名を手書きで書くこともあります。大学から自宅に「受験票」を送ってもらうために同封する返信用封筒も同様です。

郵送は通常、大学から簡易書留など配達の記録が残る方法で願書を送るように指定されます。普通郵便のようにポストに投函すればよいのではなく、必ず郵便局の窓口で郵送しましょう。

以上のステップで出願手続きは終わりです。
あとは入学志願書に記入した住所に「受験票」が発送され、出願完了となります。

受け取った「受験票」の名前などに間違いがないか確認して、入試本番に臨んでください。