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大学入試の基礎知識

高1の勉強を乗り切るための4つのポイント

学研プライム研究所スタッフ

中学とは大違い! 高校の学習で気をつけたいこととは!?

高校の学習内容は、質・量・速度、すべての面で中学よりもレベルアップします。毎年多くの新高1生が授業を「難しい」と感じるようです。これは、中学から本格的に学び始めた英語や数学をはじめ、各教科が基礎をひと通り終え、より高度な段階に入るためです。また、定期テストの範囲は、中学時代とは比べものになりません。

大学入試の準備を高1から始めたとしても、早すぎることはありません。むしろ、そうすべきだと言えるでしょう。特に大学入試の1方式である「学校推薦型選抜」では、高1からの学校の成績が大きく影響します。1学期の定期テストから、好成績を目指すことが大切です。

このように、大学入試へと続く高校での学びの鍵をにぎるのは最初の3か月です。意識すべき4つの大切なポイントを押さえた効果的な学習で、着実に学力をつけていきましょう。

〈気をつけたいポイント1〉コツコツ学習する

中学生の頃はテスト前の一夜漬けでもある程度の成績を残せた人も多いでしょうが、高校の勉強ではそれは通用しません。日常的に勉強していかないと、たちまち消化しきれなくなってしまいます。また、やるべきことを先送りするクセがついていると、定期テスト直前でつらい思いをするだけでなく、大学入試のための長丁場の勉強で苦労することになってしまいます。

まずは「コツコツ学習」を心がけましょう。「先送りしない」ことが肝要です。勉強を習慣化できれば大学入試で大きな差がつきます。それにはコツがありますが、一度習慣にしてしまえば将来において大きなプラスになるでしょう。

●勉強時間を生活パターンに組み入れる

難関大や上位大を目指すために、高1生が目標とすべき勉強時間は、平日3時間、土日6時間です。この時間数を確保できる生活のリズムを最初の3か月で整え、計画的に勉強を進められるようにしてみてください。

例えば平日の場合、朝学校に行く前に1時間、通学時間を利用して30 分、帰宅してから1時間半勉強すれば、目標達成です。自分の生活の中で、どこに組み入れたらこの目標がクリアできるかを考えてみましょう。

●勉強を習慣化する

大切なのは、勉強を「継続」することです。でも、言うのは簡単ですが、実行するとなるとなかなか難しく、三日坊主の経験は多くの人が持つものです。そこで、継続できるか失敗するかでなく、「三日坊主を週2回やる」と考えてみましょう。三日坊主を週に2回繰り返せたなら、それは1週間のうち6日やれたとも言えます。7分の6も成功しているのだから、それはもう習慣と呼んでいい状態と言えるでしょう。

1回の失敗で挫折することなく失敗を受け入れながら、夏前までは勉強を習慣化できるようチャレンジして、大きな第一歩を踏み出しましょう。

コツコツ学習のコツ
◆「初めの一歩」はできるだけ早く
「あとでやる」ではなく、「すぐやる」が合言葉。早めに手をつけて、まずは全体像を把握しましょう。

◆ゴールを決める
いつまでに・どこまでやるのか、完了地点を設定しましょう。例えば、「中間試験までに、テキスト◯~◯ページを勉強する」「5月中に、漢字を◯個覚える」といった具合です。

◆逆算してやるべきことを決める
ゴールから逆算し、いつ・何をすればいいのか、やるべきことを大まかに決めましょう。今日やることがわかったら、あとはそれをコツコツ消化するだけです。

〈気をつけたいポイント2〉本質を理解する

学習内容が高度になるにつれて、基礎が重要になってきます。発展的な内容は基礎の上に積み重なっているため、「本質的な理解ができているかどうか」でその後の学習のしやすさが変わるのです。

具体的な知識を形式的に丸暗記するのではなく、普段から、常に「なぜそうなるのか」を意識して、教科書にある基本的な概念をきっちりと理解することが大切です。例えば、数学で正弦定理や余弦定理などの定理を学習するときも、sin(サイン) やcos(コサイン) といった記号の意味や、それらの定理をどうやって導出するのかといった、本質的な理解をおろそかにしないようにしましょう。

ひとつひとつの事項をできるだけしっかり消化していく姿勢で臨んでください。授業でわからないことがあったときは放置せずに、先生に聞くなどして、その都度解決するようにしましょう。

〈気をつけたいポイント3〉復習を重視する

今までは予習段階で、あるいは予習をしなくても、授業が理解できていたかもしれません。しかし、学習内容が難しくなるに伴い、授業を聞かないとわからない、あるいは授業を聞いてもわからないといったことが出てくるでしょう。そこで意識してほしいのが、学習スタイルを「復習重視」にシフトすることです。

もちろんこれは、予習を軽視してよいということではありません。予習をすることによって、自力でわかる部分とわからない部分の境界を知ることができます。そして、復習によって、自分がわからなかった部分についてどのように考えたらよかったのかを再確認するのです。学習内容が高度になっているので、学んだことを日々復習して、着実に理解していくことが必須です。

〈気をつけたいポイント4〉優先を順位をつける

すでにある程度志望大学が決まっている人は、入試に必要な教科を先に完成させたり、入試に重要だけれど苦手な教科に力を入れたり、「優先順位の高いものから」勉強するとよいでしょう。個々の事項に時間をかけすぎれば、手薄になった他の科目などで置いていかれることにもなりかねません。全体の学習量が多いのですから、優先順位を把握して、バランスよく勉強時間を配分することが大切です。

一方、大学受験についてまだ具体的構想がないという人は、さまざまな分野の本を読んだり、大学のサイトにアクセスしたり、他の人に相談するなど、高校卒業後にしたいことや、大学で学びたい学問について考えることから始めましょう。

授業は遠慮なく進んでいきます。入学から最初の3か月にしっかり学習を進めることができるかどうかが大学入試までの3年間を左右すると思って、勉強の軸を固めるようにしてください。

●特に「英語」「数学」に注力しよう

主要3教科の中でも、学習内容がグレードアップし、学力の差がつきやすい教科が「英語」と「数学」です。スタートからつまずかないよう、英数の学習に力を注ぎましょう。この2教科を味方にしておけば、大学入試でも有利な戦い方をすることができます。すでに苦手意識がある人は、学校や予備校の授業を活用して、まずは平均レベルまでもっていくことを意識しましょう。

●「現代文」は、早いうちからコツコツと

次に優先するべき教科は、「国語(現代文)」です。現代文は攻略に苦労する人が多いだけでなく、高校レベルの評論文を読みこなす読解力や語彙力(ごいりょく)は他教科の学習の土台にもなりますから、早いうちからコツコツと学ぶべき科目です。

高1だからこそおすすめしたいのは、読書を楽しむ時間を作ることです。勉強面のメリットがあるだけでなく、さまざまな知識・教養を身につけることができます。将来の進路を決めるためにも、高校生向けに学問分野を解説した本や、研究者が執筆した最先端の研究紹介などに触れるとよいでしょう。

何事も、スタートダッシュが肝心です。受験勉強でも高1から好調の波に乗れるように、上記の4つのポイントに注意しながら、しっかりと学習を進めましょう。

学研プライム研究所スタッフ

学研プライムゼミをはじめとした映像教材を制作しています。難関大受験のための学習法をわかりやすく解説します。

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